注意※妄想】妙法村正回想【捏造



妖刀の話


村正の話


天下五剣の話


 題:【妖刀の話】

刀剣:妙法村正・蜻蛉切

妙法村正「……抜けば斬らずにおさまらぬ……血を見ずにはおさまらぬ」

蜻蛉切「主はお前をそのように思っておられぬぞ」

妙法村正「……人間はどいつもこいつもバカだ」

蜻蛉切「鍋島家の主たちもそうだったのか」

妙法村正「……違う。だが村正の名に集まる偽りは大きすぎる。あまりにも」

蜻蛉切「刀工村正はお前に妙法の五文字と聖人の忌日を残した。

そして我らは今、主に武功を捧げるためにここにいる」

妙法村正「お前はそれでいいかもしれないさ……」

蜻蛉切「全てに背を向けるのはもう止せ。ここでは誰もお前を忌避していない」

妙法村正「他の奴なんかどうでもいい。……お前がいるならそれでいい」
 




題:【村正の話】

刀剣:妙法村正・陸奥守吉行 

陸奥守吉行「ほ〜、おんしがあの有名な村正がか?」

妙法村正「……なんだ」

陸奥守吉行「わしが龍馬とおった時分にゃ、おんしの刀派は徳川幕府に祟るから縁起がええちゅうて、

志士の間でひっぱりだこだったもんじゃき」

妙法村正「……失せろ」

陸奥守吉行「まあ、べこのかあになっちょったぜよ(馬鹿な事になっていた)。刀が祟って幕府がつえる(潰れる)なら、

長州も薩摩もいらんき! がははは!」

妙法村正「……聞いてるのか」

陸奥守吉行「銘を偽造した贋作に大金はたいた奴もおったのぉ! まっこと、笑い話ぜよ!」

妙法村正「……聞いてないな……」
 




題:【天下五剣の話 その壱】

刀剣:妙法村正・三日月宗近 

妙法村正「……あんたが天下五剣、三日月宗近か」

三日月宗近「ん? ああ」

妙法村正「聞きたいことがある」

三日月宗近「あまり教えるのは得意じゃないんだが」

妙法村正「あんたと同じく天下五剣と呼ばれる残り四振りのうち、数珠丸恒次を知っているか」

三日月宗近「数珠丸。唯一僧侶が所有していたとは聞いているが、会った事はないな」

妙法村正「……そうか」

三日月宗近「数珠丸に何やら貸しでもあるのか?」

妙法村正「あんたと同じだ。会った事はない。……ただこの身の銘が騒いでいる、それだけだ」

三日月宗近「妙法蓮華経、か。役に立てなくてすまないが、この戦いは一向に収まる気配がない。

他の四振りがこれから主に呼ばれる可能性は高いだろう」

妙法村正「……」

三日月宗近「まぁ、そう落ち込むな」 



※2015年秋、数珠丸恒次発表前に妄想したものです。 





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