Story

巫女として天草史郎討伐という激しい戦いに決着をつけ、
故郷・カムイコタンの地へと帰り着いたナコルル。
そこにはやさしく暖かく迎えてくれる幼馴染や村の子供たちがいた。
ナコルルはマナリやヤンタムゥたちとの触れ合いに心が休まるのを感じ、
戦いの傷を癒していった。だが、ナコルルの前に現れるレラの姿。
村に不吉な影が近づきつつあった…。

(ジャケット裏より転載)


さて、冒頭ナコルルは傷ついた姿で雪原を歩いているのですが、

……あれ? ママハハどこ?w

まぁえらい吹雪なんでいくらママハハでも飛べないってことはあるかもしれないんですけども、

どうやら閃サム状態(とりあえず後ろにいる
だけはいるぜ)ですらないっぽいですねー。

で、倒れたナコルルが「ヤンタムゥ……」と呟き、そこから回想シーン。

不気味な鳥がアップになり(これがママハハなんだろーか)、

何か燃えてるわ矢を射られてハリネズミ状態になった人がごろごろ倒れてるわの

物騒な光景の中、ナコルルは後ろから子供に切りつけられたらしいことがわかるのですが、




そもそもこの子、何者なんでしょ?

ナコルルが刺された理由は? 経緯は?

子供に後ろから刺された(というか、傷の具合から見ると切りつけられたって言った方が正しいような)っていうと

サムスピ的にはアスラ斬魔伝の幻十郎EDですよねー。お前がおとうをー!

そんなわけで(どry)ナコルルはこの子供の仇パターンてのも考えられるんですが、

そもそもナコルルがおかれてるこの戦場は一体何なんだろう?ということに思い至ると、

ピーンとくるのがジャケット裏面に書かれていたstoryですよ。

”巫女として天草史郎討伐という激しい戦いに決着をつけ、”

つまり、
この子は見た目どおりの子供ではなく、実は天草の手の者もしくは化身ということも考えられなくはない!

そこで、突然レラさんが現れこの子に刀を振り上げた(子供の目に映ったその姿がナコルルへと変じているところから見て、

”ナコルルの身体を一時的に支配した”というサムライスピリッツ零設定となっている可能性も考えられます)のは、

己の障害となるなら子供でも容赦しないというレラの非情性を表しているともとれますが、

子供が邪悪な者の関係者だから・もしくはそのものだからという可能性も出てくるわけです。

半分ネタだけど半分本気で言ってみましたー。

だってねぇ。
天草「史郎」て誰なんだよww
(A:誤植はゲーメストの生み出した文化の極みだよ)


で、回想シーンはこの殺伐としたムードから一転、故郷での平和なシーンに戻って

そこでナコルルの幼馴染の二人・マナリとヤンタムゥが初登場するわけで、


男性の方がヤンタムゥ、女の子の方がマナリ。


目が覚めて現実に返ったナコルルは、ヤンタムゥに背負われマナリに付き添われ、

故郷カムイコタンに帰還します。ここまでがオープニング。タイトルが出現。

ちなみにサブタイトルの「郷里之畏友編」、畏友(いゆう)とは敬服すべき友人のことだそうです。

つまり、”ふるさとの敬服すべき友人”て意味になるんですが、
具体的には誰のことなんだ??そのに


とまぁ、どうも謎の多い(笑)ナコりものビデオを適当な順番で追っていくことにしましょう。



タイトルが出るとカムイコタンの風景。ちゃんと普通に「アイヌのコタン」してますな。

場面は3人の知恵老婆が、恐山の魔物”羅将神ミヅキ”の言い伝えを子供たちに語るところから始まります。

原作のゲームでは確かレラが語っていたんでしたか。

個人的にちょっとすごいなと思うのは、小柄な老婆であるウババーちゃんが、

語りが最高潮に達して杖の先で石を勝ち割っている事ね。

年の割りに結構力があるんだか、あるいは石が意外ともろかったんだか。

聞いてた子供たちのうちミカトが怖がって泣き出し、そこへヤンタムゥが現れて「あんまり子供をからかうもんじゃないぜ?」って言います。

この後ヤンタムゥは子供たちと一緒に、マナリとリムルルに手当てされてるナコルルを見舞いに行き、

そこでかの有名なwポロリのシーンへなだれ込み、と。

ヤンタムゥは心配して飛び込んだだけなんで、闖入行為自体に下心がなかったのはわかりますが、

ひょっとしてミカトが目隠ししなかったら、追い出されるまで眼福にあずかり続けたんじゃないのか?

(だって出て行こうという様子がなかったんで)

リムルルのコンルノンノ(代々サムスピファンが知ってるどのコンルノンノとも似ても似つきゃしませんけど)で氷付けマンモス状態になっちゃったとは言えども、

こりゃやっぱり……男のコだもんねぇ……特に意中の女の子なわけだし、ねぇ……と、ちょっと生々しい感想を言ってみます。


このとき、ミカトが連れていたリスがミカトの指に噛み付いて怪我をさせ、

「今までこんなことなかったのに」の台詞で、カムイコタンに忍び寄る異変の最初の兆候が伝えられます。



その夜。

眠りについているナコルル姉妹。

ナコルルは子供に刺されたことを思い出し、

その場面に現れたレラは、助かりたければ子供を殺すよう迫るのでした。

悪夢にうなされるナコルルの手を握りながら、リムルルはひたすら姉を案じています。麗しき姉妹愛の場面ではありますが、

正直この場面で一番気になるのは、

ナコルルさんが首飾りしたまんまで眠ってることですね……





普通外さない?

ナコルルさんは寝返りなんて無縁の寝相のよさですので外す必要もないってことなのかなー、

そりとも巫女は眠るときも首飾りをとっちゃいけませんて掟でもあったりするのかなー。

と、ウババあちゃんの石割り同様、瑣末ながら答えの出し辛い二択が頭を過ぎっていくのでした。


吹雪の夜。姉妹の暮らすチセの外で、シクルゥを従えたレラが闘おうとしないナコルルを責めています。





翌日。

ウサギが鹿を食い殺している(死んだのを食べてるだけかもしれないが)という衝撃の場面。

「もう、ここまで来ている」と述懐するレラ。

カムイコタンに忍び寄る異変は、まずは動物たちの凶暴化という形で現れているようです。


ナコルルの方は子供たちに囲まれ、お話をせがまれながらも浮かない顔。そっとしておいてな雰囲気。

ホクテに「帰ってこなきゃよかったんだ」と言われます。

周囲の子供たちに責められて、「なんだ?俺今何を言ったんだ?」と言うホクテですが、

これが”異変の一端”=一時的に何かに憑かれて口走ったのかうっかり本音が出たのかまたも判別しづらい微妙なとこではあります。

「帰ってこなきゃ」と言ってるホクテの額には汗が浮かんでいて、「あれ?」のシーンではないんですね、実は。

だから何だと言われると困りますが。

そこに長老が呼んでると言いに来たヤンタムゥとマナリ。




マナリはヤンタムゥの腕を取っていて、ぱっと見は恋人同士。

ナコルルは村の巫女として、ヤンタムゥいわく”お天気占い”とかしなくちゃいけないみたいなんですが、

彼女を気遣ったヤンタムゥは辛いなら行かなくてもいいと提言。

二人を(むしろナコルルを気遣うヤンタムゥを?)見ているマナリはやきもきしている(あるいは辛く思っている)様子。



ここで場面は三者三様に別れます。正確には四者三様ですが。

その一。チセで機を織るリムルルはナコルルに思いを馳せ、レラにチチウシを取られて慌てます。




(彼女はレラの姿を見ていません。姉が帰ったのかと思っています)


その二。ヤンタムゥは長老はじめ村人たちの寄り合いに顔を出し、巫女としてのナコルルをあてにしている長老や村人達に不満をぶつけます。

このとき、長老にマナリとは最近どうなんだ、と聞かれて「大切な幼馴染だからな」とあんまり答えになってないことを言ってますが、

原作にはないアニメオリジナルの設定として、「ナコルルの幼馴染であるヤンタムゥとマナリは婚約者」というのがあります。

ここのシーンで判断すると、どうもそれは長老(村で一番偉くて権勢がある人でしょうから)が決定したことで、

ヤンタムゥはそれに対し「マナリのことは友だちとしてしか見ていない」とはっきり宣言してます。
うわ残酷^^;

たぶん、ナコルルは村にとり非常に重要な意味を持つ巫女なので(お天気占いとヤンタムゥは茶化していますが、

村人の「いつ狩りをはじめれば……」という台詞から考えると、ナコルルは食料を確保するというコタンにとっての重要事項を決定するのに

欠かせない役割を果たしているわけで、このアニメにおけるカムイコタンの巫女とは象徴的な存在ではなく具体的に人々の生活に

関わる存在ってことですね。)幼馴染とはいえ男にうつつを抜かされては困る、ってことでヤンタムゥにはもう一人の幼馴染である

マナリが宛がわれたんでしょう。ヤンタムゥの言葉を聞いた長老はかなり怒っています。

寄り合いの行われたチセから出てきたヤンタムゥは、三人の知恵老婆に遭遇。お婆ちゃんたちは寄り合いに出なくていいんでしょか。

ヒババorミババの言葉によると、長老は昔は女子供に優しいいい男だったが最近頑なになったとのこと。

何かの伏線になる予定だったのかそうではなかったのか。

ちなみにこのシーンは一コマ回想になってまして、若き日の長老は黒々とした髪と鬚に精悍な表情、

バックには若き日の……と思われるウババミババヒババの三人がいるのですが、

「時の流れって残酷だなぁ」と思わずひとりごちれるシーンです(笑)


その三。

ナコルルはマナリと草原で休んでいました。

幼い頃の三人がいつも遊んでいたところらしいです。

ナコルルが巫女の使命を果たすための旅に出て後、この関係は崩れてヤンタムゥはマナリを誘う事はあまりなくなったらしいです。

よくネタにされますが、「そう……」と右から左に受け流す(笑)ナコルルさんでした。

自分としてはこのシーン、”過ぎ去った日には戻れない”を表してるようにも思えます。

三人でいつも遊んでいた子供時代の回想シーンも入りますが、しかしこの場面……少年ヤンタムゥの声も子安さんなのに違和感w

村の子供たちの声優さんに二役してもらえばよかったんじゃないですか? なんとなくw

んで、ナコルルに「小さいころはよく歌ってくれたじゃない?」と促され、

「恥ずかしいから顔見ちゃいやよ」で始まる、例の有名な(^^;)マナリの歌のプロモーションシーン。

マナリが歌い出すと、森の中から雪虫?がゆっくりと浮かび上がり目を閉じている彼女を取り巻き。

一小節飛ばして、ひびわれた〜♪のシーンでレラさん登場。

風に吹かれて衣服がはためいているのとカメラアングルではっきりとは見えませんが、

多分手にはチセから持ち出してきたチチウシを握っているはず。

その後、子供時代のナコルルとマナリが並んで水面に映る回想シーン。

本編でも使われているCGの絵柄、子供時代の三人が魚釣りをしているシーン。

マナリの掌から小さな光の球?がゆっくりと浮かび上がり。

森をバックに、エヴァンゲリオンのオープニングのように(笑)ナコルルとヤンタムゥが浮かびます。

……二人ともどーやら裸だし、なんか怪しい感じだなぁ。

とどめに、いやラストに、オールヌードのマナリがたくさん光の球を従えて昇天していくというイメージシーン。

ところで一体何なんだこの球わ。いわゆるオーブか!? つまりは単なるカメラのレンズについた汚れ


「どうして人前で歌わないの?」とナコルルに言われて答えにつまるマナリ。



んで、歌が終わった後通り雨が降り、二人は森に入って雨宿りしようとしますが、そこに熊さんご登場です。

なんか、目の周りは血管が浮かび上がってでもいるのか気持ち悪い事になってるわ泡吹いてるわで、

ナコルルは「怒ってるの? どうして?」と言っていますが、多分この熊もカムイコタンに忍び寄る異変の犠牲者なんじゃないかと思います。

土煙と共に派手な轟音を立て吼える熊。マナリは恐怖で気絶。ナコルルは「暴れるのは止めて!」と呼びかけますが熊には通じず。

そのとき、音もなく疾走してきてチチウシを抜いたレラさんが熊を背後から一刺し。

このシーン、無音の演出も相俟ってかなり格好いいです。

熊は登場のハデさに反比例して、たいした視覚的効果もなくダウン。

その上にレラが現れます。初めてナコルルの前に登場し、表舞台に立ったわけですね。出番はここまでも多かったけど。

「どうしてあなたは戦いから逃げるの!」とレラはナコルルを詰問しますが、そこにヤンタムゥとリムルルが登場。

二人とも、チチウシを持ち出して熊を倒したのはナコルルだと思います。レラの姿はもうそこにないので、妥当な判断ですが。

自身の手を見て呆然とするナコルル。すると、手に感触でも残っていた……と解釈していいんでしょうか?

リムルルはマナリを助け起こし、ヤンタムゥはナコルルに向かい「もう戦うな」と告げます。

今度は俺が行く! と格好いいとこ見せるんですが、

まぁなんだ、サムスピに参戦する気なら
アハウガブルのひとつも習得してから出掛けた方がいいぞヤンタムゥ。

(でも閃サムだったら、ヤンタの槍でもなんとかなりそうだ! たぶん!)

「ありがとう」と答えるナコルルですが、俯瞰シーンになったらマナリがいなくなってる。

たぶん、ヤンタムゥに隠れちゃってるってことでいいと思うんですけどね……見事なまでに見えない。



場面はカムイコタンの隣村に移ります。

水疱のようなものが浮かび上がった村人たちがごろごろ倒れ、鴉の羽がそこいら中に落ちている異様な光景。

そんな中たったひとり立っている女性がいます。どういうわけか靴をわざわざ脱いで裸足。その手から滑り落ちる、チチウシに似た小刀。

ゆらゆらしている女性の口から流れる血、やがて前のめりに倒れる。

どうもチチウシに似た刀を持っている点からして、この女性「本人」は隣村の巫女という可能性もあるような気がするのですが……。


場面変わって。

リムルルが簡易な水着?姿で水に飛び込んでます。場所は緩やかな滝壷。

マナリはヤンタムゥに手を取ってもらっています。なんつーか、とっても開放的だ(笑)

ヤンタムゥによると、マナリは足が着くところでも溺れるんだそうです。ある意味……
無駄にすごく器用だなあそれ。

ひとりで普通に泳ごうと頑張るマナリですが、案の定すぐさま沈没。リムルルが目と鼻の先で呆れてますけど
助けてやれよ。

マナリはヤンタムゥに助けられますがこのとき「ヤンタムゥ……離さないでね」と言ってます。

溺れかけたんだからそう言っても不思議ではないんですが、

婚約者(しかも意中の男性)に他に気にしている女性(しかも自分の親友)がいるという、このアニメでの彼女の置かれた状況を考えると……

深読みしたくなる、結構意味深な台詞にも聞こえますな。

ヤンタムゥは「だったら深いところに来なきゃいいだろ」とそりゃもっともなんだけどさ、冷たいなお前、と取れなくもないこと言ってますが、

まぁ、チャレンジ精神だけは認めてあげようよ(^^;)

リムルルはそんな二人を尻目に泳ぎながら、「姉様も来れば良かったのに」と一言。

ナコルルは、そこから少し離れた場所で水浴びをしていました。世のナコルルファンの男性諸氏を嘆かせた全裸シーンですが。

そのとき水面に落ちてきた、鴉のものらしき黒い羽をきっかけに、彼女は幻を見ます。

カムイコタンかはわかりませんが、滅んだ村。血塗れで倒れる人々、遺体を啄ばむ鴉。

悲鳴をあげるナコルルの前に、子供の頭蓋骨を手に舞い降りてきたレラはナコルルを責めました。

ナコルルが自分ひとりの幸せを望めばそれだけ多くの人が死ぬ、と。

怯えるナコルルを呼ぶ、リムルルたちの声。隣村の疫病による全滅が伝えられます。

マナリが「父様がナコルルにすぐ来て欲しいって!」と言ってるんですが……え? もしかして長老?

しかし、だからと言ってこの件でナコルルが具体的に巫女として何かをなすべき、というわけではないようです。

少なくともそういう描写は省かれ、隣村のただ一人の生き残りの女性が長老のチセに保護されているシーンが続きました。

知恵老婆たちの話によると、疫病には掛かっていないようだが記憶に混乱があるようだ、と。

窓から覗いているリムルルとミカト。その隣にヤンタムゥとマナリ。

「あのふたり、一緒になるのかなぁ」と、
今日会ったばっかのはずなんですがえらい気の早いことを言うリムルル。

うーん、そういうのってアリなんだろうか。



一方ナコルルは、夕焼けの中カムイコタンを見下ろす崖の上に立ち、チチウシを投げ捨てようとしていました。

そのとき彼女は、同じようにチチウシを捨てようとしていた母の事を思い出します。

ナコルルの母も彼女同様に巫女。

どういう状況なのか定かではありませんが、ナコルルが「父上」と呼ぶ血は繋がっていない男性……おそらくはカムイコタン?の戦士?……と、

同居はしていたようで(子供のナコルルがほんとの父上みたいだし母さまと結婚してほしいと言っているとゆーことは)、なおかつ愛情を持っていたのも確かなんですが

巫女は夫を持つべからずという掟があり、ナコルルの母はそれに苦しんでいた様子。




後に、これまた状況は全くわからないんですが村は戦火に包まれて滅び、ナコルルが「父上」と呼んだ男性は戦死、

ナコルルの母も倒れ愛した人の手を取ろうとしながら死んでいきます。

このシーン、子供のナコルルの言葉に現在のレラの述懐が重なったり、

その回想シーンに登場した母がまるで自身の死を予知していたようにもとれる演出があったりと、過去と現在が錯綜している印象で、全編中最も謎めいています。

そうしているうちに日が暮れて、ナコルルはまたしてもレラの来訪と叱咤を受けます。




レラは巫女の使命に殉じ、あの男……ヤンタムゥのことを忘れるように言い渡し消えました。

そこへやって来た小鹿。ナコルルの服を引っ張り、崖から離れるよう促しますがナコルルはその意図を汲もうとはしません。

ところで母の回想途中からここまで、ナコルルのテーマあのひとのおくりものバージョンである、「自然の宴〜慈愛の風〜」がアレンジバージョンで流れてるんですよ! 

原曲にさらに弦楽器を加えてあり、情緒たっぷり! これは聞きです!

それはそれとして地鳴りが起こり、ナコルルは「山が悲鳴をあげている」ことを感じ取りますが次の瞬間崖が崩れ落ちました。

何かが起きた事をそれぞれのチセで感じ取るリムルル、ヤンタムゥ、マナリ。

そして長老のチセでは、隣村の生き残りの女が不気味な高笑いをあげていました。

囲炉裏(と言っていいのか)の側に長老が倒れており、生死は不明です。

崖が崩れ落ちた中、怪我をして失神したナコルルは咄嗟に守った小鹿に頬を舐められていました。


……とまぁ、こんな緊迫したシーンでこのアニメは幕を降ろし、御存知のとおり発売されるはずだった後編はその後まったく音沙汰がありません。

非常に残念だなぁ……と思います。

個人的な感想としては、この「ナコりもの」アニメはこれまでのサムスピアニメ(「破天降魔の章」「アスラ斬魔伝」)と比較して一番楽しめるんですよ。

説明不足なところとか、作画が手放しで誉められないところとかもありますが、アニメとしては舞台設定も話の筋も、

何を見せるかも明確(ナコルルさんの初々しいヌー、もとい巫女の使命とひとりの女の子として生きたいという願いの狭間で悩むナコルルさん)で

キャラクターの配置の仕方や描写もまぁまぁではないかと。というのも、前2作に比べて原作のゲームを大きく外れていないからでしょうね。

多分、ていうか確実に「ナコりもの」アニメが完結することはないでしょうから、

戯れに後編の予想でもしてみましょう。ネタではないので極めて真っ当、かつ退屈だと思います(^^;)


キャラクター設定(紹介)では省略した隣村の女性ですが、実は次のように書かれていました。

「ナコルルたちの隣の村で、ただ一人疫病から助かった女性。長老のもとへ預けられるが・・・」

この女性、資料にははっきりと[ミズキ]と書かれています。微妙に間違えてんのはご愛嬌かな





本編での描かれ方を見るに、隣村で巫女の役割を果たしていた女性にとり憑いたという可能性もあると思いますが、

つまり後編は間違いなく、「カムイコタンに言い伝えられてきた魔物」”羅将神ミヅキ”との対決という形をとったと思われます。

ナコルルは気絶した状態なのでしばらく出てきません。

おそらく、異変に驚きつつもここでナコルルに闘わせるわけにはいかないと固く決意しているヤンタムゥがミヅキに立ち向かおうとし、そして……

ナコルルはおそらく目覚めるでしょうが、そのとき既に取り返しのつかない事態が起こったことを知り。

で、ナコルルから別離した闘う心(アニメ本編で、レラは基本的に分離こそしていても明確な実体は持っていないのではないかと。

何度も出てきたり姿を消したりしていますし、声が音響的に他キャラと分けられていますし。)であるレラを受け入れる決意をして

ミヅキに立ち向かい、倒す。アニメではミカトは完全な脇役ですから、多分ナコルルの独壇場となるでしょう。しかし……

あとには、リムルルとマナリ(と、ミカトやホクテ)が残され、ゲーム本編に似た余韻を残す結末となったのではないでしょうか。



あまりにも真っ当に書きすぎたので、閉めにネタを二つほど。

DVD版では、サムスピアニメDVD中唯一映像特典が収録されています。

ナコりもののイベントで上映されたボイスドラマと、前述の設定資料です。これはお買い得w

このボイスドラマは、リムルルの誕生日祝いをこっそり隠れて準備しようとするナコルルをいぶかったリムルルの視点で進められるのですが、

鳥獣GIGA管理人がいっちばん印象に残ったシーンは。

回想。幼い日、母に巫女にのみ伝承される唄を教わっていたナコルル。リムルルは自分にも教えてとすねていたようですが、

このときリムルルに「ごめんねリムルル、ごめんね」と言っている幼少時のナコルルの声が

某おじゃる丸の金ちゃんそのもの


まぁ声優さん同じ生駒治美さんだから当然っちゃー当然なんですがー、リムルルより幼く聞こえるのはどうかと。



ゲーム中のグラフィックにボイスドラマを当てている形式。レラとリムルルの絡みも少々あります。


ネタその2。

さらなるオマケとしてグルーブコーポレーションのナコりもの含むCMが長々と入ってんですが、

ほとんどアニメの中、唯一実写ものの宣伝がありました。(ちなみに発売は2002年6月21日だったらしいです)

『時空警察ヴェッカー D−O2(ディーオーツー)』

6人の女の子たちが(以下略)とまぁ説明する必要もないですが、さっさと早送りをかけていたらその中に覚えのある名前がひとつ。

この、縦小島幹雄ロールのメイド姿の女の子……



……こりん星のゆうこりんっ!???
確かに初々しい時代のゆうこりんデシタ


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