サムライスピリッツ〜侍魂〜
売り方悪けりゃ、クソゲーになる例
今更だけど…まずは、その作品の評価ってヤツを少々。
なんといってもたいていの人がぶったまげるのは、そのグラフィック。
９７年年末に発売されたのに、９６年のバーチャファイター２や鉄拳２並どころか、
ＰＳかＳＳの家庭用ゲーム機並みじゃないかという、まさに涙ちょちょぎれもの…
いや、最近の優秀なコンシューマーゲームの方がすごいか…（苦笑）
すみません、並じゃなくて未満でした、これ。（笑）
しかもこれを堂々と発売しちゃうってのが、ＳＮＫの偉大なとこだよね。
とにかく、その度胸だけはみんな認めてあげてもいいと思うよ。
いくらしょぼいグラフィックとは言え、
ＦＩＳＴ（ＳＳ版・ＰＳ版）よりは随分マシなんだしさ。（笑）
おまけに、しょぼいグラフィックだけど高度なゲーム性で勝負！と意気込んでくれれば
まだ救われたんだけどね、ゲーム性も所詮は受けの悪かった斬紅郎並、もしくはそれ以下ときてるから
これで商売になるのなら、巷のゲーセンは今頃満員御礼の札下げてるよ。（笑）
もっとも、すぐに無限コンボが発見され、調整能力ゼロと評判のＳＮＫが
ゲーム性で勝負なんかできるはずもない！と言い切っちゃう人も世の中にいるからねぇ、
しょぼいグラフィックの時点で、このゲームは終わったと考えた人も多いだろうな。
実際にはグラフィックよりも、波動拳コマンドを昇竜拳コマンドにした方が確実に入力できる
馬鹿なコマンド入力ルーチンや、場外コンボ争いをするだけのゲーム性の方が
余程問題なんだけどさ。
やってみればわかるけど、見かけほど悪くないのにね。
あくまでも、見・か・け・ほ・どなんだけど（笑）。
最悪だったＡＭショーとにかくですねぇ、最悪だったのはＡＭショー。
たぶんＳＮＫとしては、ここで公開した勢いを借りて一気に販売したかったんだと思うけど、
あのＡＭショーバージョンってのがバグだらけ＆
製品版以上にダサダサ画面だったからねぇ。
あれを見て、一気に人気凋落＆ネット上での悪評だけ盛況となるのは当然じゃないかな？
逆に言えばあれを公開したＳＮＫの度胸というよりも、
頭の軽さをマジでスゲーというしかない（笑）。
おまけにＡＭショーでは取ってつけたような、如何にもサクラがいますよという人気投票が
これに輪をかけてくれたから、目先の利いたオペレーター（ゲームセンターの店側の人）なら、
まずこいつを購入対象には考えないわな。
事実基盤屋のおっちゃんと話をしていて、
あんなの入れたら、つぶれちゃうよ、
という感想までいただいちゃったぞ、おいら。
それからＡＭショー前後では予想価格が筐体込み１００万円前後だったのが、
製品になったときには筐体込み６５万円となったのは
価格を下げないと誰も買わな…あわわ、きっと生産技術の向上によるコスト削減によるものですかね、
やっぱ。（爆）
とにかく、このショーがこのゲームの評価を決めちゃいました。
せめて開発度１０％と言って誤魔化すくらいのことはしても罰は当たらないと思うのだが、
この辺の妙な正直さと言うか、なんというのかこれがＳＮＫだって感じもしますなあ。
やっぱ、正直が一番ですよね、ＳＮＫさん。（苦笑）
この状況下でどう評価しろとこんな状況下で、当初予定よりも３ヶ月ほど遅れて発売されたのですが
これでヒットしたら他のメーカー泣き出しまっせ。（笑）
案の定、ゲーム自体がどこにもない、あっても誰もやっていない、
という予想通りの展開になっているわけで、
はっきり言ってこれを買わされたオペレーターはかなり頭抱えてると見たね。
既にＡＭショーでクソゲーと評価されたものが巻き返すためには、
もう一度ショーなどの公開の場で信用を取り戻さない限り、このような状況は見えていたのだ。
一度でもクソゲーという評価をつけられたものが、それを短期間で覆すことはほぼ無理だし、
おいらみたいな好事家でない限り、クソゲーと言われた代物にインカム突っ込むヤツは少数派。
新作人気でインカムを集めないと採算割れする最近の格ゲーで、これは致命的だったろうね。
実際近くのゲーセンで「○○月○○日入荷予定」という張り紙を見た時には、
人事ながら思わず同情しちゃいましたよ。
入荷後も対戦しているところを見たのは数回だけ、おまけに大抵は誰もやってない。
なのにＣＯＭ台まで完備してるし、そこ…。せっかくのＳＮＫ営業マンの努力もこれじゃあね。
ということで、クソゲーも楽しむ余裕のあるおいらとしては、素直にＰＳ版が出ることを
密かに期待しています。
ただし、メモリアルディスクという名の移植度１００％の奴と、
改良版の２枚１セットにしてね、ＳＮＫさん。（爆）
俺的適正価格１プレイ５０円以下。できれば１０円を希望したい。ただし、気のあった仲間付きで。
