伊賀忍軍
服部半蔵が率いる、伊賀忍軍。
「御屋形様が、行くまでもございませぬ。ここは是非とも我らをお使い下さい」
半蔵が云う。
「伊賀頭領として、これほど心強き言葉はないぞ。付いて参れ。共に闘おうぞ」
結束を更に深めた、伊賀忍者達の熱い闘いが始まる。
(伊賀の屋敷内。半蔵が立つ前に伊賀忍者たちが控えている)
半蔵「皆の者、本当に良くやった。公方様もさぞ喜んでおられる事だろう。ご苦労であった」
伊賀忍軍「御屋形様!! 我ら影一同、御屋形様と共に!!」
(半蔵の前に畏まる伊賀忍軍)
半蔵「オヌシたち……我ら伊賀忍軍こそ、忍びの中の忍び!! 皆、心して精進せよ」
伊賀忍軍「はっ、ははっ!!」
??「……えっ? 伊賀忍軍! ……」
(伊賀忍軍に紛れた忍者、頭を抱える)
??「いたっ……いたたたっ。何か変だと思ったら、伊賀と甲賀、間違えてたよ……」
(所変わってある立て札の前。大勢の人が集まっている。立て札は「号外、『江戸っ子日和見』」となっているらしい)
人々「……幕府、ついに牢人街(離天京)を放棄!! ……発見、その名は芽衣!! 謎のガーデニング少女ほか……。
易者さん負傷!! ……犯人は背中に鯉……。……飛んでる子供急増中……。またも現れる……その名も”快傑”どくろびん!!
今日の……くるぶし健康法……」
(立て札の一部に『今日の尋ね人』のコーナー)
「逆転一髪王さん(34)。数日前、江戸城内にて作戦実行中、行方不明になったと同僚数名が証言。
一髪王さんを発見された方は、最寄りの同心まで」