レラ考察


自分流に、レラの変遷と萌え理由を追ってみました。



+紫ナコルル時代+

初代サムライスピリッツ登場時代、アイヌの巫女であり戦士という設定のナコルルが一大ブレイク。

その影で面白い現象が起きていました。

格闘ゲームCPU戦のお約束、同キャラ対戦。

ナコルルの2Pは登場の時「真似るならもっと綺麗に化けなさい!」と言いつつ登場しますが、

勝利画面ではキャラ色だけでなく、顔つきが違っていたのです。

1Pナコルルが得意げながらもおしとやかっぽかったのに比較して、

なんか悪そうというか、少々はっちゃけてるというか。

衣服が紫、肌は褐色(雪焼け?)カラーの2Pナコルルは、サムスピブレイクに伴って

爆発的に増えた二次創作で大流行。

そこでは大体、以下のようなキャラクターが付与されてました。

*勝気、押しが強い。少々身勝手。

もしくは、ラスボス天草が作り出した暗黒のナコルルという設定の下に性質が邪悪。


またナコルルは、ある意味当時の格闘ゲーム女性キャラとしては非常に革新的?なことにバスト73のA、

いわゆる貧乳でありましたので、その逆をいってというかファンのひそかな願望というか(^^;)、

紫ナコルルはグラマラスな体型という設定がまことしやかに流通していましたなぁ。

(余談。実はナコルルと紫ナコルルの絵の違いはこれ以外に

”耳が出ている出ていない”というのもあったのです。)



初代の勝利画面に関しては、純粋にスタッフのお遊び要素だったと思うのですが、

続編真サムライスピリッツはファン狙いに走った一面がありましたので、

選択画面からしてもう露骨に1Pナコルル(通称赤ナコ)と2Pナコルル(通称紫ナコ)は顔が違ってました。

紫ナコルル、すげぇ悪そうです。

(余談。同キャラ戦では背景キャラとしてデビューしたリムルルがいたのですが、

赤ナコが勝つと手を叩いて喜び、紫ナコルルが勝つと悲しんで熊に慰められてました。)



そして、

++羅刹ナコルル時代++


斬紅郎無双剣のリリースとなるわけです。

このゲームの売りは、一キャラを修羅・羅刹という2つのモードに分けたこと。

一粒で二度おいしい、の実践と言えますね。

この修羅・羅刹選択、紫ナコルルを個別キャラとしてデビューさせるためだけに採られた措置でした。

どこかのインタビューでスタッフがそうばらしてたんですが・・・・・・どこだったっけな。

他のネタとしては、リムルルの飛び道具”ルプシ・クアレ”が元々氷でなく鮭だとかを投げるという

案があったらしいですよ。セイウチンか(わかる人にしかわからんネタ)


それはともかく、紫ナコルルは羅刹となり、これまでのナコルル(赤)が今までどおり鷹のママハハ

(宝刀チチウシの守護鳥)を連れて戦うのに対し、ナコルル自身を守る狼・シクルゥを連れて戦うことになりました。

選択画面のイラストは、これまでで一番大人っぽいイメージでしたね。

このシクルゥは設定段階では、シキテ(アイヌ語で牙の意)と仮称され、”日本の狼(エゾオオカミちゃうん?)でなく

シベリアから流氷に乗って流れてきた”なんて書かれていました。

シクルゥという名前、シクはアイヌ語で”目”、ルはアイヌ語で”道”を意味するため意味がある名前かなー?と

思ったんですが、スタッフによると別に意味はないそうです。

ゲーム的には、ママハハが相手を足止めする使える技を多く持っていて、

ナコルルのお手軽度を高めていたのに対し、

シクルゥは扱いが難しいというか、いまいちだった印象があります。



そして、さらに続編天草降臨。

前作・斬紅郎における修羅・羅刹はアイデア先行というか荒削りな面が目立ち、

修羅と羅刹は一部キャラを除いてほとんど差のないマイナーチェンジに過ぎなかったのですが、

天草では修羅と羅刹は明確に使える必殺技が違ったりして、きちんと差別化を図っていました。

できてないキャラもまぁいましたけどね。タムタムとかタムタムとかタムタムとか。

それはともかく、羅刹の紫(その2Pが黒・黄のカラーリング。かっこいいので管理人としてはこちらを主に使用)ナコルルからは

シリーズ初めてアンヌムツベが削除され、この一点で赤ナコルルとは大幅に違ったキャラになりました。

シクルゥと共に戦うことが主眼のキャラになったわけです。

機動力は全キャラでも随一でしたが、天草ではトップレベルの性能だったアンヌムツベがない分

対処が楽でしたなぁ(^^;)

天草の羅刹ナコルルは、個人的にははっきり言って引き気味でした。

性能やゲーム中の演出ではなく、それ以外の点で。

それは羅刹ナコルルの勝利画面のイラスト。顔ゆがみすぎです。

”ちょっとキツめの、勝気な性格の女の子(別方面ではダークナコルルだったにせよ)”というのが

紫・羅刹と引き継がれた、ファン間での紫ナコルルの主なイメージだったと思うのですが

天草の勝利画面を見ると、私にはどうしても”単なる性悪女”にしか思えませんでした。

それなのに、EDでは清純派が一般的イメージで、自然を守ると言い続けていても

一応フツーの女の子だったはずの赤ナコルル

天草EDでは、傷ついた自然の治癒者になっています。遠い存在になってしまったと私は感じました)と

まったくおんなじツラになってます。

二重人格か、さらに性質の悪いことに装ってるとしか思えなかったですよホントに(苦笑)

一言で言うと、別キャラとして差別化を図っておきながらEDが一緒というのは片手落ちでないかい?と。



++ポリゴン時代++


よせばいいのに、世間の3世代遅れのポリゴン技術で作られた3Dサムライスピリッツ。

あまりの酷さにサムスピファン界は衰退の一途をたどる結果となったわけですが、

ここでの紫・羅刹ナコルルはさらなる差別化が図られ、ショートヘアの女の子になりました。

人間(キャラでも)、外見の変化はイメージをもがらりと変えてしまうもので。

ショートへアになった羅刹ナコルルは、これまでのイメージに”明るく活発”

=”お転婆”という一面を付加されることになったのです。

狼シクルゥはこれまでのように騎乗するだけでなく、ガルフォードの愛犬パピィのごとく相手に突進、

相打ちでもナコルル有利というひでぇ、もとい非常に使える性能を手にしました。

さらにナコルル本人も新たな固有の投げ技を手に入れ、相手が女性キャラの時は円舞双掌(早い話がビンタ)、

そして男性キャラの時には円舞剛脚・・・・・・一番痛い攻撃をお見舞いするようになりました。早い話がキンテ(略)

その他、サムスピ特有の投げ・防御崩しが加わる以前の固有投げ技”流転胸激刃”が復活。

嬉しかったですが、隙が大きくてあまり使える技ではありませんでした。



続編・アスラ斬魔伝では、羅刹ナコルルはさらにはっちゃけます。

流転胸激刃を決めた時の台詞:「かくごぉー!」

1本目の勝ち台詞:「あ〜あ、こんなもんなの。」(チチウシを西部劇のガンマンのごとくクルクル回しながら)

キンテ円舞剛脚:決めた時にはドリフのコントのような効果音。

サムスピがそーゆーゲームになっちまったと遠い目になった一瞬。

私は画面を見ながら、羅刹リムルル(投げがしっぺ。勝ち台詞が当時の流行語「いけてな〜い」)が4〜5年経てば

こーゆーキャラになるんだろうなと思ってました。

そういう点では、修羅・羅刹ナコルル姉妹はちゃんと姉妹になっていたと思ったりします。

そして。天草の時から進歩のない(私がね)、気になった点がED。

一言で言うと(中略)ED一緒は片手落ちでないかい?

ナコルルのEDは、ガルフォードに「君が好きだ」と言われて「ごめんなさい私はアイヌの戦士(巫女)だから」

と答えていたと思うのですが、

アスラでは羅刹ガル(パピィ抜き)も修羅とは全然違った全身傷だらけ、顔の下半分を隠し

何かってーと”Kill You!” ”Kill You!”言ってたウザイダークサイドヒーローなイメージでしたので

せめてEDは

羅刹ガル「HEYナコルル! 黙って俺に着いて来い!」

羅刹ナコ「あんたじゃ役不足なのヨ」

キャライメージを考えて、こだわるんならこだわって、こんくらいの差はつけて欲しかったと

管理人は思うのでありました。

しかし、ラスボス壊帝ユガをストレート(2本勝ち)で倒したときに流れるスタッフロールにおける

シクルゥと狼の群れを率いて(るように見える)満月の夜に立つ紫ナコルル、というシーンは

ものすごく好きです。



++そして、レラ++


アスラ斬魔伝以降のサムスピには、個人的にほとんどタッチしておりません。

サムスピ新章は情報くらいは得ていました。あと某まんだらげでCDを入手しましたが(略)

この話はいずれリムルルコーナーで。

ナコルルのパソコンゲーム「あのひとからのおくりもの」も、リリースの話は聞きましたがノータッチでした。

公式ページで見たところ、サムスピシリーズよりはアイヌにまじめに向き合っている(ような気がする)んですが、

リムルルが駄目だ。全然かわいくねぇ。これまででワーストの可愛げのなさですね。

とあるチャットで「それが許せねぇ」と拡大フォントで主張していた人のことがいまだに忘れられません。


レラはここで登場した紫ナコルルだったんですね。(声優も同じく氷上恭子さん)

公式ページでの紹介が、なんか幽霊みたいでイヤ。(笑)

どんな役割かは、なんとなくシクルゥで検索したら出てきたこちらのページ(美少女ゲームレビューさまより)にありました。


サムライ零公式ページの設定資料にあるとおり、レラはこの「あのひと〜」のレラをモチーフにしています。

しかしながら、今回のレラで私は初めて、彼女への萌えに目覚めてしまいました。

これまでの羅刹ナコルルももちろん好きでしたけど、どちらかと言えばワン・オブ・ゼムな存在だったのに。

ここから先はきわめて主観的な、レラさま萌え考察となります。(^^;)


*シャルロットと違った意味でお姉さまキャラ

「おいでシクルゥ!」に始まり、レラの台詞やモーションは落ち着いた雰囲気と

強気さ、そして少々の色気が感じられ実に良いです。

その辺、なんだか複雑なんですよね。

特に夢路と対峙した時(三九六登場)の

「急いでるんだけど・・・・・・・力尽くってことかしら?そういうの嫌いじゃないわね。」

がドキドキですわ。単に夢路が美形だからですか?(笑)

ゲーム中では体のラインも、なんだか衣装にぴっちりでちょっとグラマーを主張?しているような気がしまして

その辺もドキドキ・・・・・・。(^^;)


*それなのに「やだっ」がかわいいなぁ

狙ったやられ台詞はいやんなんですが。レラに限っていい感じに思えるのはなぜ?

紫ナコルルがレラとして独立したことについては、違和感を持つファンの人が多いみたいですが

個人的には、レラになってから初めて紫ナコルル(というかアイヌ姉妹関係で初めて)を

可愛いと感じてしまいました。


*レラキシマテク(空中投げ)の「落ちろ!」にモリガンですかとツッコミ入れたくなる人多数。

これはそのまんま。



*笑顔を見せない彼女


最大のポイントはこれかしら。

プロフィールのコンプレックスに”いつも見ているだけの自分”とあるとおり、

表に出られないナコルルである彼女はなんだかさびしげな雰囲気をまとっています。

そしてそんな彼女は、笑顔を見せることがありません。

こういう影のある女の子、っていうのにすごく弱いんですよねぇ。謎を探りたくなってしまいます(何言ってんだか)


にしても、ゲーム的にシクルゥ騎乗以外で技がないのはかなり寂しいと感じてしまいます。

レラさまだけでは入れることのできる技が限られてるというのは。

お気に入りの小技は、ダッシュ大斬り(レラムツベ)の後、小追い討ちを入れるというものなんですが。

せめてカムイリムセだけでも返してくれないものでしょーか。

次回作があるのなら、流転胸激刃の復活を希望したいところであります。

なんならナコルルをやさぐれボクサーにする技と名高かったタコ殴り技・

(素手時の大斬り投げ)裂殺爪を復活させてくれても良!(笑)



*超余談:正月カラオケに行き、同行者と懐かしの曲を歌いまくりました。

その時彼女が歌ったのが、中森明菜の『十戒』。

ピィ〜ンと来ました!これはレラさまのイメージだ!!(大笑)