銀のしずくふるふる 筆者の蛇足のページ

またつまらぬページを作ってしまった(某五右衛門調)


どうでもいい内容ではありますが、よろしければお目通しをば。


えーと、序章2の中で、タムタムがレラとの間にヘンゲハンゲザンゲを置いて眠る、というシーン。

これ、知ってる方は知ってるでしょうが、ワーグナーの歌劇『ニーベルンゲンの指環』第四夜『神々の黄昏』の

ワンシーンなんですね。

本来は、友人グンナーのために自分の妻ブリュンヒルデを花嫁として連れてくることを誓った

主人公ジークフリートが(グンナーの兄弟ハーゲンに謀られて忘れ薬を盛られ、そういう経緯に)、

グンナーに変装し、彼を拒むブリュンヒルデを降した時、

友人に対する信義(友人の妻となる女に手出しはしない)の証としてそういう行動を取っていました。

まぁなんですね、この二次創作の場合、レラとタムタムは神の世界を知るもの同士とはいえ

やはし若い女と男なわけだしねぇ、と思ってこうなっちゃいました。


もう一つの蛇足は、レラの語るケツァルクァトルのイメージ。

実はズバリこれだったりします。

マヤの浮き彫り、自傷の幻覚。兵士はトラロックの仮面をつけているそうです。NHK出版:『大英博物館6 マヤとアステカ・太陽帝国の興亡』より

メキシコ・ヤシュチラン遺跡より出土した浅浮き彫り。

マヤにあった自傷(男性は主に性器を、女性は舌を傷つけその血を神に捧げる行為)の風習を

表したもので、そのため左下の女性は幻覚を見ています。

言われないと分かりにくいですが、幻覚の兵士は蛇の口の中から出ています。

アステカの方の神ケツァルクァトルの像には、実際に蛇の口から顔を出してる・・・・・・というか蛇を被った姿で

表現されているものもありますし、このイメージはなかなかインパクトがあって面白いので流用しました。

あとどーでもいいですが、第一章はタイトル見ただけで話も丸わかりですね。(笑)


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