サムライスピリッツ零コミックアンソロジー(火の玉ゲームコミックシリーズ・光文社) | |
2004年2月初版。 時代の流れだなーと思うのは、表紙からして前面に押し出されているのはナコルル・ミナ・レラの3人の娘キャラ。 中身のほとんどもその3キャラ+リムルルで、正直ギャルゲーアンソロジーの様相を呈しております。 ボスキャラたちの目立たなさもなかなか。 三九六なんて影も形もありゃしませんし(あと無視されてるのは、タムタム・狂死郎・水邪だったかなー)。 ですがなかなか気に入っている粒よりの話もあります。十兵衛対慶寅(にナコルルの絡む)エピソード、 骸羅×リムルル(慶寅のモテ指南と外道が絡む)的なほのぼのストーリー、服部半蔵とレラのエピソード。 また、白石琴似・G=ヒコロウ・景山まどかといった 過去のサムスピアンソロジーに執筆されていた諸氏のストーリーも掲載されていて、懐かしい気持ちになりました。 ネオポケカードゲームアンソロジーでお見かけした、六鐘円鏡示さんの4コマも楽しいですよー。 いろんなキャラも出てますし、懐かしいネタもありますし。 ていうか、実際風間兄弟と雲飛が出てるのってここだけだからね……。 男性キャラでは主役の面目躍如か、覇王丸・慶寅そしてガルフォードの出番が多めです。 |
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サムライスピリッツ天下一剣客伝公式コンプリートガイド(SoftBank Creative) |
amazonでもファンサイトでも、大概散々酷評されたプレイモア製サムスピ唯一の攻略本。 40以上のキャラクターがいるのに全128ページ、各キャラ2ページずつ、なおかつ賛否両論の内容は置いても それまでのサムスピの中では蒼紅の刃並みにテキストの情報量が多い剣サムなのに 掛け合いのテキストやエンディングはなし、当然ボイス集もなし、 売りのひとつである(らしい)いろは秘蔵の設定画もアルカディアに載ってたのをちっちゃくしただけだし(笑) 付加価値は初期設定くらいじゃないでしょうか。個人的にはどうでも以下省略。 ですが正直、文句を言っても仕方ないというか、 今やオールアバウト並みのクオリティを求めるのが無理難題なのかもなぁと思います。 哀しい話ですが、今やサムスピ自体がメジャーではないからそこまで手がかけられない、 っていうのが大きいんじゃないかって気がするんですよね。 裏表紙に書かれている売り、 壱 登場全キャラクターの完全技表掲載! 弐 実戦で使えるキャラクター別連続技解説 参 キャラクター登場条件など隠し要素も全公開! 付 「いろは」秘蔵の設定画も収録! となっている所からしてぶっちゃけ、いろはに売り上げを託した一面もあったんじゃないでしょうか。 なんだかんだでいろはに始まりいろはに終わったと言えなくもない剣サムですが、 元々初代サムスピのブレイク要因のひとつだったナコルルは、 当時の露出と男並みの強さがウリだった格闘ゲーム女性キャラとは違うアプローチから誕生したのに ここへ来て否定とまでいかなくても、原点の逆を突っ走ってしまったんですねぇ。 いろはに個人的に感じた違和感はそこにあるのかもしれません。 これも時代か……そんなことをつくづく感じさせてくれる攻略本でした。 私としては公式コンパクトガイドと呼んでます。裏表紙のウリどおり、一通りの要素は揃ってますし。 |