エジプト旅行記(1)

こちらでは、私が大学卒業旅行に訪れたエジプトの思い出を綴っています。
時代は1996年です。何分、昔のこととなりましたので記憶が不確かな箇所も多く、
実用的な要素は皆無であることをご了承くださいませ。

ピラミッドの中へ

守護神・スフィンクスの前にて

おまけ写真集


オープニング


その年、私は某大学のゼミ仲間数名と共に、卒業旅行の相談をしていました。

いろいろなパックツアーのパンフレットを前に、話し込む仲間たち。

イタリアはどう? フランスはどう? ドイツはどうかな?

彼女たちの関心は、主にヨーロッパに向いているようでした。

しかし、私はいまいち乗り切れないでいました。

そんな時、友人たちが手にとっていないパンフレットの一文が眼に飛び込んできました。


エジプト。


私は、ゼミ仲間に提案してみました。

エジプトはどう? 雄大な古代文明遺跡があるし、イスラム教の国だから

きっとエキゾチックな気分が味わえるよ!


彼女たちも強い興味を示してくれ、満場一致で卒業旅行の地はエジプトと決定しました。


それからの数ヶ月、私はエジプト旅行の費用のためアルバイトに励みました。




まずはギザ・コンプレックス


エジプトの代名詞のような三大ピラミッド。そしてスフィンクス。あと、周辺の神殿跡。

これらは総称して、ギザ・コンプレックス(ギザ複合体)とも言うそうです。

エジプトの首都・カイロより南西に13km。そこからカイロの町並みも見え、眺めているとなんだか

ピラミッドの立つ砂漠は巨大な砂場のようにも思えてきました。

実際は、エジプトの国土は砂漠の占める割合の方がはるかに多いのですが。


三大ピラミッドの中で最も巨大な、観光客が内部に立ち入らせてもらえる
通称「クフ王のピラミッド」。
下の写真は、”あおり”で撮影したものです(^^;)

「クフ王のピラミッド」あおり〜。 ←昇らせてもらえるかな?と思ったらダメでした。
                                        そりゃ、落ちたら死ぬよね。


さぁ、そしてピラミッドの中へ!
階段を昇っている時に、友人に後ろから取られたおマヌケな写真もあるのですが、
見栄えよくないので割愛。(へるばの見栄えよくない顔も映ってることだし)

悠久の歴史の中に悠然と立ち続ける、ピラミッドの内部。
一言で言い表しますと。


わ〜〜〜〜〜っ!! 暗いよせまいよこわいよ〜〜〜〜〜〜っ!!!!


って感じ。(笑)

え、上の台詞は往年の大作アニメ「うる星やつら」(原作・高橋留美子)の登場人物、

面堂終太郎くん(声優・神谷明氏)のものです。

美形で秀才で大財閥の御曹司。さらに剣の達人でもある(でも無類の女性好きで性格はギャグ)

彼は極端な暗所恐怖症兼、閉所恐怖症で、そういう状況に陥るたびにパニックを起こし

神谷明氏の声で叫んでいたものです。(^^;)


とにかく、別に暗所・閉所恐怖症ではない私でも叫び出したいくらい、暗くて狭い。

勿論明かりはついているのですが。

おまけに、熱い! そりゃあ、観光客がわんさか狭い所に詰まっているのですから当たり前ですが、

無事にここから出られるのだろうか、とさえ思いました。(笑)


通称「王の間」にたどり着きます。

ここには一つの「石棺」が置かれています。どうやって安置されたのか、何のために置かれたのか、

何かが入っていたのかどうか、すべてはいまだ謎です。

ピラミッドに立ち入った人達の中で、記念に削って持って帰った人がいるとかで、

一部分が欠けています。

覗き込んでみました。 つまらないいたずら心を起こし、

”記念に横になってみよっかなー”(お調子者だったんです)などと思いましたが、止めておきました。

エチケットだから、という気持ちではなく、ピラミッドの荘厳な雰囲気に呑まれたからでしょうけれど、

なんとなくここに横になったら、取り返しのつかないことになる。もう二度と戻ってこれない。

そんな気持ちに強く襲われたからでした。 


余談。ピラミッド内部、「王の間」の入り口付近だった気がしますが、

一つ不愉快な出来事がありました。

観光客の一人である中年の白人男性が、懐中電灯を持っていたのですがどうやら電池切れを起こしたらしく。

その時、私もペンライトを持参し、友人たちにありがたがられていたんですけど、

その男性は私に何やら言ってきました。言葉の意味はよくわからねど、

身振りを見るにどうやら、私のペンライトをよこせ、と言いたい模様。

「え? え?」と戸惑っている間に男性は私からペンライトを奪い取り、

勝手に解体して中の電池を取り出しました。

勿論、全然形が違うので役に立つわけもなく、彼はそのまま、私にライトを返してよこしました。

以後、そのペンライトは光を放つことがありませんでした。

欧米では、自分の意志をはっきりさせることが第一。 とは言え、価値観の違いはあれど

欧米の方すべてがこんな風とは思いたくありませんが。

「NO」と言える日本人。(古いかな)大事なことですよね。


皆さんがエジプトに行かれてピラミッドに入られる際には、

*汚れてもいい、動きやすい格好で!

*ペンライト・懐中電灯があると、とっても便利!

*誰かに「よこせ」と言われたら、断固として「NO」と言おう!(笑)


以上の点を覚えておかれるとよろしいかと。




そしてスフィンクス


この当時、スフィンクス像は修理工事の真っ最中でした。

スフィンクス・後景。 ←後ろ側。ライオンのしっぽがとってもラブリーだ。(笑)


スフィンクス・前景。←前側。スフィンクスの鼻は欠けています。
                                      エジプト遠征時、ナポレオン軍が砲台の標的にしたから
                                      とか、イスラム兵士が削ったからとか聞きましたが、
                                            どっちが正しいんでしょう?

私と友人たち、ツアーの人達や他の観光客の皆さんが風に吹かれてやすらぎ、かつスフィンクスを

眺めて感激しながらたたずんでおりますと。

わらわらと。やって来ました、お土産売りの皆さんです!

観光地と観光客の宿命ですね。ま、あちらも商売だし。でも買わない方がいいです。(笑)

一人の現地の少年が、私たちの方へ近づいてきました。

彼が何を売りつけようとしていたのかは忘れましたが、どうしても忘れられないことが一つ。

彼は私の方へ寄ってきてしげしげと見ています。どうやら、私の帽子に関心がある様子。

私ことへるば・あどはわりと帽子が好きで、その時も当時のお気に入り・「バドワイザー」ロゴ入りの

キャップをかぶっていました。

少年はアラビア語を話しながら、私の帽子をしきりに指差します。

「え? これ?」と私はキャップを取りました。 すると少年は、問答無用で私のキャップを持って行こうと

したのです!(笑)

「やれるかぁ!!」と、私は帽子を引っつかみ、少年も負けじと引っ張ります。

私は、エジプトへ来る途中の機内にて、ツアーコンダクターの方に渡されたマニュアルに載っていた

アラビア語の一語を連発しまくりました。

「ラッ! ラッ!(要するにアラビア語での「NO」)」

この勝負、私ことへるば・あどの勝利に終わりました。


でも、あれから数年。バドワイザーのキャップはもうかぶられることもありません。

あの時少年の手に渡っていた方が良かったのだろうか。それとも悪かったのだろうか。

それは誰にもわからない。


この一件のおかげで、もうアラビア語はあらかた忘却の彼方へ追いやった私も、

「NO」はどういうのかということだけは、きっと一生覚えていることと思います。(笑)


あ、ピラミッド及びスフィンクス周辺ではラクダに乗れるサービスがあります!

乗る位置は高くてこえーわ、(その後、このツアーで知り合った別の大学の男性が、

”オレも怖かったけど、君が(実は無理して)平気な顔してたの見てこらえたんだよ”と言ってらした)


ラクダはいきなし人の頭の後ろで歯軋りするわ、フンは遠慮なく落っこちてて、歯軋りに驚いた拍子に

踏んづけちゃったりしますが!
 とっても楽しいので、皆様もお立ち寄りの際は是非どうぞ♪


おまけ写真集


スフィンクスとピラミッド。 ←スフィンクスとピラミッドを正面から見た図。


よく見ると馬かラクダも映ってます。ピラミッド・コンプレックス。
ピラミッド周辺に作られた神殿等の跡地。・・・・・・の、筈なんですけどこの写真(^^;)


メナ・ハウス・オベロイの窓より。

↑メナ・ハウス・オベロイ。
カイロとギザの境界に位置するホテルで、窓からピラミッドが見えるのがウリ!
んが、その日我々はツアコンの方に注意された。
「砂漠が近いから、水道の水に赤錆が混じります」「お風呂は水しか出ないかもしれません」
その日、私はお風呂に入れませんでした。これだからヤワな文明人は。(自嘲)



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