「星月夜」 ストーリー紹介
原初の時、ゼプ・テピと言われた時代。
大地には「ネチェルー(単数形ネテル)」と呼ばれる、
原初の魔術“赤の魔術”を使役する半神の種族がいた。
平和と繁栄を謳歌する栄光の種族。だが、起きてはならない事件が起こる。

用語「赤の魔術」・・・・・・自然の力、精霊の力を借りて行われる魔術で、その力の化身である「神獣」を使役して行われることが多い。が、ごくまれに神獣を持たない
使役者も存在する。

彼らは「タウイ」と呼ぶ国を築いた。その国は「神殿の巫女」と呼ばれる女王によって代々治められており、「神殿の巫女」は、
「神官長」「祭司長」と呼ばれる役職の男性によって補佐されていた。
神殿の巫女・セシャト=セシェンの治世にその事件は起こった。


用語「神殿の巫女」・・・・・・一種の神権政治の中心人物である。ネチェルーの世界観は、「天上の太陽神ラー」と「地上の星々の主(冥界の神)オシリス」が世界を運行させているという宗教観に支えられている。
「神殿の巫女」はこの二大神の神託を聞き、「神官長」「祭司長」を通じて民に伝え政を行う。また、「神殿の巫女」の行う「聖婚」は、国を成り立たせる重要な要素の一つである。

「聖婚」・・・・・・「神殿の巫女」の婚礼をそう呼称する。「聖婚」の相手は国一番の勇者と定められ、その血を受けて次なる「神殿の巫女」か、もしくは「神殿の巫女」を後ろ盾に置く男子=聖王が誕生する。

「神官長」・・・・・・現在その役職にあるのは「神鳥ヘブ」
の力を使役し、狒々タイプの神獣“ヘウジュル”を使役するトート

「祭司長」・・・・・・現在その地位にあるのは、羊型の神獣“ヘリシェフ”を使役するクヌム

「ラーの戦士」・・・・・・主に国境を警備する軍隊の長に捧げられる称号。現在その地位にあるのはオヌリス
神獣使いではない。

「オシリスの戦士」・・・・・・内乱を抑え、警察的な役割を果たす軍隊の長に捧げられる称号。


セシャト=セシェンは、時の最強の勇者・「オシリスの戦士」たる“ソカリス”を聖婚の相手に選び、その結果息子=次代の聖王ホルスを得る。
だが、ホルス7歳の時、聖王となる我が子に秘儀を授ける儀式を執り行っていたセシャト=セシェンは突如非業の死を遂げる。
密閉された神殿内部で、跡形残さず消滅した「神殿の巫女」。国は大混乱に陥り、その時ただ一人母と共にいたホルスは、母殺しの極悪人として以後5年に渡って牢に幽閉された。

セシェンには、ネフテュ=ハーと呼ぶ双子の妹がいた。
彼女はセテフという戦士の夫がいる身だったが、双子の姉にして「神殿の女王」であるセシェンの相手と定められたソカリスと通じた。
彼女は産まれた息子を捨てて葬り去る。しかし、捨てられた子は砂漠の民に拾われ成長。
セシェンは“神託”によって子供の存在を知り、ソカリスと並ぶ勇士として知られる「ラーの戦士」オヌリスを差し向け、子供を自らの宮殿に呼び戻す。
セシェンの甥にして、ホルスの兄・同時に従兄弟であるその子供は、セシェンによって“アンプ”という名を与えられ、ソカリス・オヌリスに養育される。
誰にも心を開かず、後にネチェルー最初の“魔獣使い”となるアンプが15歳となった時、セシャト=セシェンの非業の死の事件が起こり、アンプは聖王候補から一転・忌み子となった弟にして従兄弟である、ホルスの牢番を申し渡された。


「魔獣使い」・・・・・・冥界の獣を「神獣」の代わりに使役する”赤の魔術”使い。
自分の命を引き換えにしてしまうケースが多いので、魔獣使いは極めて少ない。

無垢なホルスとの触れ合いで、次第に荒んだ心を浄化され、彼を大切な存在と認識するようになったアンプ。アンプはホルスを牢から救出するため、「神殿の巫女」の死の真相を探るべく動き始める。そのためアンプは、ソカリスと同じ地位を手にすべ
く、拒絶していた栄光を掴むべく戦い始め、やがて“オシリスの戦士”として“ウプワウト”の呼び名を得る。
「神殿の巫女」セシェンの死は事故か謀略か。
仕組まれたものとすれば、誰が「神殿の巫女」の死を仕組んだのか。
「神官長」トート、「祭司長」クヌム。そしてソカリス、オヌリス、さらにアンプの実母ネフテュ。
彼らとセシャト=セシェンの間に存在していた薄暗い溝。

さらに、アンプが無垢と信じてやまなかったホルスに対しても拭い去りがたい疑惑が。
「神殿の巫女」の非業の死。あってはならなかった事態はやがて、ネチェルーの存在意義そのものを揺るがす事態へと発展し始める。



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