エータ星ベネトナーシュのミーメ


キャッチフレーズ

74話紹介 美しき調べは死へと誘うレクイエム 
聖闘士聖衣大系パッケージ   ミーメの美しき調べは死へと誘うレクイエム 
ソルジャーズソウル紹介文   美しき音色を操る悲劇の奏者 
聖闘士聖衣神話パッケージ  妖しの竪琴 死へ誘うストリンガー葬送曲(レクイエム) 
聖闘士聖衣神話ムック紹介文  光速の弦を操る魔の奏者 
聖闘士聖衣神話EXパッケージ ― 





データ

守護星  北斗七星エータ星ベネトナーシュ
神闘衣 竪琴聖闘士聖衣大系パッケージのエンブレムでは女性の奏者が弾いている)
必殺技  ストリンガー・ レクイエム
(格闘ゲーム「ソルジャーズソウル」ではイリュージョン・アンサンブルという技が追加されている)
年齢 18〜20歳(推定)
身長 180〜190cm(推定)
家族構成 両親(アスガルド隣国の戦士とその妻。父はフォルケルの拳を受けて、母はそれを庇って赤子のミーメを残して死亡)
その他関係者 フォルケル(養父。ミーメを戦士として育て上げるが誤解によりミーメの手に掛かる) 
声優 三ツ矢雄二





概要

4番目に登場した神闘士。竪琴と光速拳を武器として戦う。

ミーメは見た目と戦闘スタイル、つまりキャラクター構成要素の殆どがアニメ聖闘士星矢映画第一作『邪神エリス』に登場したゴースト聖闘士の一人・琴座(ライラ)のオルフェウスの流用である。
(声優も同じく三ツ矢雄二である)

映画版は45分の時間制限があるため、ゲストキャラであるゴースト聖闘士(ゴースト5)達は大半が単なるやられ役で終わってしまっていたが

オルフェウスは琴を使用した戦闘スタイルがアニメとして面白かったので、長編オリジナルであるアスガルド編で別キャラクターとして再利用される事になったらしい。



映画版と同じく戦闘の相手はアンドロメダ瞬とその兄フェニックス一輝だが、

ミーメの活躍回はそれまでの神闘士では最長の4話であり(続くアルベリッヒも全4話、シドとその後登場する双子の兄バドも合わせると4話になる)

彼の父との挿話は2話に渡ってじっくりと描かれ、格段にキャラクターの厚みは増している。

余談だが、ミーメは北極星のヒルダと全く関わっていない唯一の神闘士である(他の神闘士はバドも含めヒルダと会話シーンがあるが、ミーメは皆無)。

故にミーメがヒルダをどう思っていたかはわからず、何故か瞬も一輝もミーメ戦ではヒルダに関して一言も言及していない。





過去

アスガルドの隣国の戦士の子だったが、彼が赤ん坊の頃隣国とアスガルドは交戦状態にあり、父親は当時のアスガルド一の勇者フォルケルと激突し死亡、

母親も庇おうとして巻き添えになる。

フォルケルは孤児となったミーメを引き取り、音楽が好きな大人しい子供だったミーメを戦士として厳しく育て上げる。

やがて15歳になったミーメはフォルケルが持っていた実の両親のロケットペンダントを見てフォルケルを問い詰め、

自身の出生の真実を知りフォルケルを殺めてしまい、心を閉ざして生きたまま神闘士に選ばれることになった。


個人的に、ミーメの過去は神闘士で最も"元ネタ"であるワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』を参考にしたのではないかと思える。

中心人物である英雄ジークフリートは、幼い日に両親を亡くし(正確には父は出生前に死亡、母は出産直後に死亡)、鍛冶屋の小人ミーメ(小人族の王となったアルベリッヒの弟)に育てられる。

ジークフリートは醜い小人のミーメを嫌いながら育つが、長じて宝を守る竜を退治して後、ジークフリートを殺害しようとしたミーメを返り討ちにし巣立っていく。

つまり、実の両親を亡くす→育ての親を殺害する、という英雄ジークフリートの生い立ちの部分を神闘士のミーメはなぞっているように見えるのである。名前は小人の方のミーメから取られているが

ちなみに養父フォルケルの名は、中世ドイツ英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の登場人物・騎士であり楽人(ヴァイオリン弾き)でもある

フォルケールから取られている(岩波文庫版『ニーベルンゲンの歌』相良守峯訳の表記)。