ゼータ星アルコルのバド


キャッチフレーズ

74話紹介
聖闘士聖衣大系パッケージ  哀しみの黒い牙と爪を持つ影、バド 
ソルジャーズソウル紹介文   影に生きる宿命の悲しき白虎 
聖闘士聖衣神話パッケージ  運命の双子星 悲運を裂く暗黒凍気の爪(シャドーバイキングタイガークロウ) 
聖闘士聖衣神話ムック紹介文  影に生きる宿命を与えられた悲しき白虎
聖闘士聖衣神話EXパッケージ  氷原で別たれた宿命の双子 黒き爪を振るう哀しき影 





データ

守護星  北斗七星・ゼータ星アルコル(ミザールの双子星) 
神闘衣  サーベルタイガー 
必殺技  シャドウ・バイキング・タイガークロウ 
年齢 20歳(確定) 
身長 180〜190cm(推定) 
家族構成 両親(アスガルドで1,2を争う名家の当主夫妻)
シド(赤子の時生き別れとなった双子の弟) 
その他関係者  養父(捨てられていたバドを拾い養育したアスガルドの民)
北極星のヒルダ(主君。唯一影であるバドの存在を知る)
声優 水島裕

年齢が確定なのは、設定書・それを元にしたアニメ誌紹介などで10年前に10歳であったと明記されているため。





概要

ワルハラ宮内でのシド戦の直後に登場した、隠し玉とも言うべき影の神闘士。

北斗七星のゼータ星ミザールには、アルコルという双子星が存在するところから双子の戦士が登場することになったと思われる。

バドの存在自体は、アスガルド編開始時から一新されたオープニング主題歌「聖闘士神話(ソルジャードリーム)」で明かされていた(その時点で登場していた)ものの

アスガルド編第一話となる第74話で神闘士が登場したシーンや、第75話で勢揃いしたシーンには一切登場せず、事実上の活躍回は第93話・94話の2話のみなのだが

バドはその生い立ちの印象が強く、"不幸自慢"と言われることもある神闘士のエピソードの代表格となった。
(不幸自慢・つまり悲惨な過去を背負った神闘士は、バドを含めた8人中フェンリル・ミーメとバドの3名のみで全体としては少数なのだが)


かつ、悲惨な最期を迎える割合が高い神闘士たちの中にあって、

バドは弟を失い、最終的には当人も命を落としたとは言っても聖闘士との戦い(というか、ほぼフェニックス一輝の説得)の中で積年の憎しみが解消され、

希望を見出し弟との和解も成し遂げることができたために

神闘士の中では数少ない報われたキャラクターである、と言えるのではないだろうか。





過去


シドとバドはアスガルド屈指の名門貴族に期待された男の子(嫡男)として生まれたが、

アスガルドには双子を忌む風習があったため、バドは名を記した短剣のみを持たされ父によって捨てられ、庶民の子として育てられる。

10歳の時狩りの最中に遠乗りをしていた弟のシドと出会い、その短剣を譲られたことで棄てられた己の運命を呪い、弟を超えるため独力の修業に励む。

その甲斐あってか神闘士として選ばれたもののそこでも結局シドの影であり、指輪を嵌められたヒルダに煽られ弟を見殺しにし聖闘士を倒して名を残そうと考えていた。

しかし一輝の幻魔拳によって心の底では弟を愛していたことに気づかされ、また瀕死のシドが自身を犠牲に一輝を討てと叫ぶ姿に拳を放つことができなかった。

息絶えた弟を抱き上げ、語りかけながらアスガルドの風雪の中を去って行くバドの姿は、アスガルド編でも屈指の名シーンと言えるだろう。