サムライスピリッツ零


武士道とは 死ぬ事と見つけたり

修羅道とは 生きる事と見つけたり

我 悪鬼羅刹となりて 目の前の敵全てを…斬る!


ストーリー

キャラクター

システム

今回のリムルル

あなた方そんっなに骸羅嫌いだったんですか? ねぇ? スタッフの皆さん。(準備チュー)

おまけ

小ネタ:なぜチャムチャムは復活しなかったのか



2003年秋。SNKの版権を引き継いだSNKプレイモアが、

悠紀エンタープライズに開発を依頼したシリーズ最新作が稼動。といっても、この半年後に零SPECIALが出ましたが。

2Dゲームとして実に7年ぶりの復活を遂げたサムライスピリッツには、”零”という文字がついていました。

カプコンのストリートファイターZEROシリーズの前例に従えば、

初心に戻ろう&昔に遡ったストーリーであると予測できましたが、

現われたゲームは、要は天草降臨のキャラとグラフィックに新キャラを追加しただけ、と言う

本当の意味で七年ぶりの復活でした。

しかし、追加されたキャラ・システムにはそれなりに見るべきものはあると思います。

つまり、私個人はこのゲーム、なんだかんだあっても好き、ということです。

が、往年のサムスピファンの間では設定上どうしても納得できない、また許容できないという

意見も多く、私にしてもどーしてもこれはダメという点もあるにはあるのですが。後述。



ストーリー

初代の二年前。

兇國日輪守我旺という武将(大名とは言われてません)が徳川幕府に反旗を翻し、”黄泉が原の乱”を起こす。

我旺と過去に因縁のある徳川慶寅はじめ、24人の剣士たちが黄泉が原へ向かうが、

そこには恐るべき魔の影が見え隠れしていた。


(いや、一応江戸時代なのに…戦国時代じゃないのに…プラズマだのマシンガンだのフィナーレだの

へーきで出てくる江戸時代といえど
最低限の線引きを超えちゃってやしませんか、と正直思いました。)



キャラクター

「天草降臨」のプレイヤーキャラから天草四郎時貞を除いた16人に、以下の8キャラを追加。

復活のサムスピということで力を入れたのか、

今回のキャラクター、一部のデザインを「るろうに剣心」「武装錬金」の和月伸宏、

「トライガン」の内藤泰弘が担当しています。

該当は徳川慶寅・劉雲飛・兇國日輪守我旺・闇キ皇が和月氏、妖怪腐れ外道が内藤氏とのこと。

約10年前、初の武器格闘ゲームとして大変なブームを巻き起こしたサムスピだからこそ、

というべきでしょうか。でも今は…(略)


〔今回から参加の新キャラ〕

徳川慶寅とくがわよしとら

今回の主人公。姓からわかるように徳川将軍家の出身。次期将軍と目されている。

全部で七本の刀を背負い、一本につき一つの必殺技が振り分けられている。

ちなみに必殺技はすべて花の名前。彼が恋人にしている6人の遊女の名前、とのこと。

武器飛ばし技の「葵」、あの嫌でも水戸黄門の印籠を思い起こさずにいられない演出は

一度見たら忘れられません。(笑)

声優は結城比呂。自分的にはジェイデッガーやエヴァのメガネ…日向くんだったか。の印象強し。


真鏡名ミナまじきなみな

今回のヒロイン、か? ナコルルの対のような感じで、琉球王国(沖縄県)出身の妖滅師(あやかしを

滅ぼすもの)の少女となっている。引きこもりの対人恐怖症という性格だが、

引きこもってて妖滅師は勤まらんだろ。(ミナたんへの突っ込みその1)

サムスピ初めての弓矢の使い手。すなわち、攻撃の8割が飛び道具という一人シューティングゲーム。


担当声優が「犬夜叉」のかごめなどで有名な雪野五月さんというところも何か…(笑)
(かごめの武器が弓矢)

彼女が不在の折、故郷の村が何らかのあやかしによって滅ぼされ、

ただ一匹生き残った唯一の友である謎の小動物(シーサー?)チャンプルと共に日輪の邪気を目指す。

このチャンプル、サムスピ史上初の何の役にも立たないというオプションであります。
役に立たないどころか…。


劉雲飛リュウユンフェイ

中国出身の武侠の老人。抜き身の青竜刀を持ち、風を操る術を駆使して空中を自在に飛べる。

ミナとまた別の意味で別ゲームの住人と言われる。見た目も一人三国無双かもしんないし(^^;)

千年前、”闇キ皇”なる妖魔にとり憑かれて妻を殺め、数々の殺戮を重ねて封印された過去を持つ

雲飛は、”闇キ皇”が日本で復活したことを感知し、滅するために旅立つ。

零の元凶である”闇キ皇くらきすめらぎ”に関わりを持つ、ゲーム中唯一のキャラ。自分的にはレラに続く零のお気に入り。


妖怪腐れ外道

巨体キャラ。名前のとおり人間ではないが元は人間で、飢饉の飢えの挙句子供を食って妖怪に変貌したらしい。

人食い。

ゲームキャラとして見れば、ヒネたコマンドだけど威力バツグンの投げ技、

悪霊を呼び出すガード不能技(あまり使えないようだけど)、首飛ばしてくるヘンな武器飛ばし技、

しかも一人だけ武器飛ばしを二つ持ってたり、かなり面白いキャラだと思います。

一度も使ったことないんだけどね(爆)

子供が大の好物で、旅するリムルルを見かけ、食いたいと後を追いかけてくる。・・・・・・うわぁ。


〔今回独立のキャラ〕

零では、修羅・羅刹の剣質選択が消滅し、そのためほとんどのキャラは

修羅・羅刹に分かれていたこれまでの必殺技を

統合されているのですが、一部の羅刹は独立したキャラクターとなりました。

元ネタは主にポリゴンシリーズでの羅刹が多いですが、ナコルルのパソコンゲームからのネタも入っており、

ある意味、天サム以降のサムスピの文字通り集大成とも言えます。


羅刹丸らせつまる

羅刹の覇王丸を引き継ぎ、その必殺技を使う。アスラ斬魔伝での羅刹覇王丸も少々その気があったが、

覇王丸の影であり、殺人欲のみで動いている。モデルは、漫画家しろー大野が描いた漫画版サムスピに

登場した”闇の覇王丸”らしい。実は羅刹勢中唯一、新技である「死祟(したたり)」を持っている。

自分を斬って体力削る代わりに怒りゲージを満タンにする技。つまり真サムの王虎。


レラ

羅刹(紫)のナコルルを引き継ぎ、狼シクルゥを連れて戦う。シクルゥに乗らないと一切の必殺技が出せない。

2001年リリースされたパソコンゲーム「ナコルル〜あのひとからのおくりもの」に登場した

紫ナコルル=レラをモデルにしている。名前の意味はアイヌ語で風。

声優が氷上恭子さんとなったのもあってか、いい意味でキャラ立ちしていると思う。


炎邪

「アスラ斬魔伝」に登場した羅刹火月=炎邪火月が独立。

魔界の精神体で、実体を得るため風間火月を付け狙っている、という位置付け。

2D時代よりさらに決まりにくくなった六道烈火がメインウェポン。一発屋として名を馳せる。

炎邪火月からの引継ぎというか、勢い任せの叫び声しか発せず、

人語らしきものは六道烈火・天道を決めた時の掛け声「チェストォーーー!!」オンリー。

真でのアースクエイクが唯一発した英語(人語)が「アウチ!(痛ぇ!)」だったのを思い出します。


水邪

炎邪と並ぶ零最強のネタキャラツートップの一角。

「アスラ斬魔伝」の羅刹蒼月=水邪蒼月から作られた。

必殺技は全て、空中でないと出せない。水邪蒼月は蹴りが主な武器だったが、

水邪は「ルドラの環」という手首に装着した鉄環?が武器。

炎邪同様魔界の精神体で蒼月を狙っており、自らを神と思い込み人間に自身を崇めることを要求する、

というとても楽しい魔物ヒト

ニュートラルポーズでも「ヒュッ!ヒュッ!」とか
連発しておられるのには開いた口がふさがりません。



〔今回のボス連〕零には、実は2Dサムスピでは初めて中ボスというのが登場します。

斬紅郎での黒子も中ボスと言えたかもしれませんが、同キャラ戦ですしね。


兇國日輪守我旺きょうごくひのわのかみがおう

零のラスボス。モデルはあからさまに織田信長。武器は十字槍。

声優はセンベエ博士や「北斗の拳」のラオウで有名な内海賢二氏であり、

「天覇活殺!」なんて言わせてるし名前もそれっぽいし、なんだかなぁである。

雲飛に続いて妖魔”闇キ皇”に憑かれた人物であり、一本目は何を喰らっても怒らないが、

二本目はあっという間に怒りゲージが溜まり、

満タンになると鎧姿(=闇キ皇)に変身。一切の攻撃を受け付けないスーパーアーマー状態となる。


黒河内夢路くろこうちゆめじ

我旺直前に登場する中ボスで、橘右京(羅刹)の通常・必殺技のモーションを流用して作られている。

右京の師・居合の達人黒河内左近の子であり、右京の友人。

謎の身体上の理由で親に勘当されて後、我旺の側近となった。

実はさまざまなキャラに変身してはその必殺技を使うという、「鉄拳」で言えば木人、

「ヴァンパイアセイバー」で言えば「マリオネットガール」、

「月華の剣士」のはぐれ人形…まぁそういう一面を持つ。これは幻術、ということらしい。


萬三九六よろずさんくろう

五ステージ目に登場する中ボス。牙神幻十郎のモーションを流用して作られているパワー型キャラ。

大きな木槌が武器。

ガード不能のしがみつきをしてくる一八いっぱち、高速中段で降って来て威力も高い五七ごしち

下段のスライディングを繰り出してくる二四ふよら3人の子分をけしかけてきたり、

寿司を寿司桶ごと丸呑みにして体力回復したり、武器飛ばし技でガード不能の拳銃撃ってきたりする

ド汚いキャラであるが、ゲーム中ではジャンプ攻撃・もしくはすかして投げで簡単に倒せます。

ところでこの三九六は性格もド汚い奴で、特に女性に対する態度は最悪なのだが

なんで二四のようなかわいい女の子がこんな奴を慕ってるのでしょう。

少なくとも勝ちポーズとか見てるとそう思えるんですが。

三九六は二四を、金に困ったら売ればいいなんて思ってますが、

その内心をうまい事隠して普段はすごく優しく接しているのか、

それとも、実は二四ちゃんは見た目に似合わずなかなか黒い子で、

逆に三九六をうまく利用していい目を見ようとしてるとか…ハイ妄想ここらでストップ。


あと、隠しコマンドでパピーが出現。ガードできない代わりに投げがメッチャ強いお犬様でした。


システム

〔剣気ゲージ〕体力ゲージの下についているゲージで、これによって攻撃力に差が出ます。

攻撃を繰り出すたびにゲージは減って攻撃力が落ちていくので、

やたら攻撃するよりもじっくりと状況を見て必殺の一撃を!

という戦法の方が有効となります。サムスピのゲーム性にはマッチしている、と評判のいいゲージです。


〔瞑想・無の境地〕今回の最大の変更点はDボタン。開発者は真サムを目指したらしく、

Dボタンとレバーの組み合わせで、伏せや小ジャンプなどの真サム動作が出るのですが、

押しっぱなしにしていると”瞑想”という動作となり、これによって怒りゲージが”無の境地ゲージ”に変換されます。

これは体力ゲージの根の方のオレンジに変わっている部分で、瞑想によって長くなっていき、

この部分まで体力が減ると青ゲージに変化し、逆波動拳コマンド+CDボタンで「無の境地」が発動。

発動すると、相手の動きが通常の4分の1まで鈍くなり、大幅有利となります。

特に空中にいるとき発動されると、後は攻撃入れられ放題。

実際に対戦でやられてみると、どんだけヒデーシステムかよっくわかります(笑)

一撃必殺の「一閃」も、怒り爆発中でなく無の境地中に出せるよう変更されました。

どちらを選んで戦うかで、戦略に幅が出るのは確かです。

なお、このゲージは怒りやすいキャラは溜まりにくく、逆のキャラは溜まりやすくなっていて

最も変換率がいいのは劉雲飛、最も悪いのは炎邪となっています。


〔崩し斬り〕ひそかに重要な変更点。防御崩し後、斬りボタンを押すことで初めてダメージのある投げです。

天草までの防御崩しは連続技の起点だったのですが、今回は言わば追加入力の必要な投げ技、

という位置付けでしょうか。

それならキャラごとの投げ技を復活させてほしかったなぁ。


問題点

無の境地が、その気になって使えば相手の反撃を一切許さない一方的なシステムだった以外に

有名だったのが徳川慶寅が、さらに言えばその必殺技”撫子”があまりに強すぎたことがあげられます。

隙が無く連発でき、ヒットしない限り剣気ゲージは減らず、さらにお手軽に永久コンボに使えるなどなど。

撫子厨(撫子しか使わない中学生みたいな奴)として各地で嫌がられていたようです。

ある意味、初心者ゲーマーを引き込むには向いてるキャラと言えたかも知れませんが。

慶寅ほどでなくても問題だったのが、唯一空中制御ができる雲飛。ダメージも結構手軽に与えられるため、

体力勝ちしたら時間切れいっぱい逃げ回る、というのが一部で見られたようですね。

今でも飛び回ってる雲飛を見ると吐き気を覚える人もいるとか。泣けます。

その他、キャラを選んだ時点で勝負が見えている、終わっている組み合わせも数種あったようです。


今回のリムルル

もういいですレラさまに萌えときます。
ミナは嫌いじゃないけどあまり萌えタイプでないんで。


いずれリムコーナーでじっくり取り上げたいと思いますので、ここでは簡単に。

個人的に今回の零リムルルは、私が零の中でもっとも認めたくない要素の一つです。

なんですか? 
この何も考えてないロリお馬鹿な幼稚園の子は。

行き過ぎの姉さまラブラブっぷりも気に入らない。

ED見なけりゃならないので(攻略本出ないし)、しぶしぶDボタンの桃リムでプレイしましたが、

戦法はそこそこ楽しいものの(でもルプシトゥムが復活してほしかったな)、

ステージクリアごとの台詞を見るのは精神衛生に悪かったですよ(笑)あぁ〜イラつくっ。(by幻十郎)

思うに零リムはポリの要素+ナコパソゲー(そしてとにかくロリにしとけばいいという)

のイメージが強いんじゃないかと思いますね。

でも声優さんはホントにうまいと思います。


おまけ

その1 サムライスピリッツ零・他所さまのレビュー


レビュー1
    
ネオジオ中心。ブレイカーズリベンジもあり!ますらおよ!!ぢぇぇいッ!!さま


レビュー2 (2003年10月の項です)

その他のゲームレビューも必読!!んじゃめな本舗さま


その2 何故チャムチャムは復活しなかったのか

一部で復活に大きな期待が寄せられているようである、タムタムの妹チャムチャム。

真サム稼動当時、故ゲーメストのムックでの人気投票では8位でした。

すなわち、そりゃ女の子キャラとしてはフツーに人気無いやろ。

というのが実態であり、当時の同人誌界ではそこそこ出現率は高かったものの、

斬紅郎でリムルルが登場すると、あっという間にリム人気にかき消されてしまいました。

ある意味悲劇のキャラと言えましょう(笑)

本当かどうかわかりませんが、事実上真サムのみで消えたにも関わらず、

今現在はかなりキャラ人気が出ているというチャムチャム。

彼女が、ある意味過去シリーズの集大成と言える零でどうして復活できなかったのか?

を考察してみたいと思います。少々長くなりますが、よろしければお付き合いのほどを。


南国・露出キャラとしては真鏡名ミナと、

ロリ・お馬鹿系キャラとしてはリムルルとかぶるから。以上。


短か。

大体兄貴の化けたサルを抜いたらこいつ、どんな技が使えますか? 

ブーメラン投げるのと爪引っかきだけやん。(PS復活チャムは敢えて考慮せず。つか持ってないし)

特殊能力も巨大化くらいだしなぁ。今のサムスピでは芸がなさすぎだよキミ。

それとデザインも、今の時代に出てくるにはあまりにもシンプルすぎ。

この野生児がオサレな格好などしそうにもないですけど。


どうでもいい小ネタ:1 きっと上様(慶寅)はコイツを見ても「へっ…惚れたぜ。」と言うんじゃないかとオモ。

小ネタ:2 お前ホントはチャムチャム嫌いなんか

と弾劾されそうなことを書きましたが、とんでもないことです!

大好きですよ。タムタムの可愛い妹としては。そして、タムタムの出番を奪った前科は決して許さん点で、

スタッフへの恨みの幾分かがチャムに向かってるんです。

すなわちアンヴィバレンス、両面価値 (同一対象に対する愛憎並存)って奴ですな。はっは。

++++++++++++++++++++++

※その後、天下一剣客伝にてチャムチャムが復活しましたが、

和風エロメイドいろはというダークホースのために(笑)、古参ファンは喜んだものの

細波のようなムーブメントだったというか完全に喰われたことは否めないでしょうか。

初登場では時代に先駆けすぎ、再登場ではとうに時代が終わっており・・・・・・

そう考えると、ある意味つくづく運のなかったキャラだったかもしれません。

ネタ画像準備中。


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