「サムライスピリッツ零」のEDにて。

報奨金を持ち、儚たちの家に帰ろうとしていた緋雨閑丸は出会った侍に

”刃”と呼びかけられます。

話によると、宝刀”大祓禍神閑丸”を持つ閑丸はとある凶事で壊滅した(と思われる)

”水無月宗家”に所属していた”刃”だそうなのですが。

閑丸=”刃”の根拠は、面差しが似ていた点と大祓禍神閑丸を所持していた点。

この2点のみなので、閑丸はその”刃”と背格好が似ているだけの別人、

という可能性もありますが、深読みをすれば…まぁいろいろと考えられますね。


SNKが在命中(^^;)、この記憶喪失の少年剣士・緋雨閑丸がいったい何者なのかと

いうことはついに明らかにされなかったわけですが、

この先SNKプレイモアの先導でサムスピシリーズが続くと仮定して、

閑丸の正体が明らかにされるときは来るのでしょうか。

誰にもわからないことですけどね。


閑丸の秘密其の壱

閑丸の秘密其の弐

閑丸の秘密其の参




其の壱〜刃と閑丸〜

ところで、閑丸の正体として提示された”水無月宗家の刃”。

水無月は言うまでもなく、陰暦六月の別称であります。

斬紅郎の姓・壬無月とも何かかぶりますね。

で、名前の刃の方なんですが、某マッチョ忍者不破さんのほかにもちょっと該当する事例があるのです。

以下の画像をご覧ください。

しずはかまぼこ目って描かれてるのね
ファミ通責任編集・潟Aスキー編集発行 潟Aスペクト発行
サムライスピリッツ斬紅郎無双剣剣術指南書P290.設定資料の館より。


この本によると、閑丸及び斬紅郎の両名は名前より先行でデザインが決定したそうで、

閑丸は単に”少年剣士”となっていたのですが、

塗り方の参考図では、ご覧のとおり”刃”の字がくっついています。

おそらくは、閑丸の初期の名前だったのでしょう。

”水無月 刃”の名は、閑丸とまったく無関係ではなかったのかも…とまぁ、そういう話です。


で、いまだにわかんないんですけど、刃の読み方は果たしてジンなのかやいばなのか。うーむ。


其の弐〜プレイモア(悠紀エンタープライズ)における閑丸の解釈〜



04年冬コミにて、零サム製作スタッフ参加の同人誌が発行され、その後鳥獣GIGA管理人も入手しました。
(抜粋はこちら)

それによりますと、”水無月”の字は本来”壬無月”であり、

シナリオ担当スタッフのミスだったそうです。

すると、モロ斬紅郎と同じ名字じゃん。てか、同じ一族(血縁)とゆーこと?

(つぅか、元々の斬紅郎の名字が初期設定で”水無月”だったという可能性もありますか)

その後、続編であるサムライスピリッツ天下一剣客伝の壬無月斬紅郎ストーリーモードにて

零の設定に繋がるらしい言及がなされました。ストーリーモードにおける斬紅郎対閑丸の対話を見ると、


◆閑丸の刀・大祓禍神閑丸は壬無月(もしくは水無月)宗家(本家)の所有するもの

◆宗家は斬紅郎を倒させるため閑丸(零の流れでいうと宗家では刃と呼ばれていたであろう少年)に

何らかの手段で「鬼」(=人を斬りたいという強烈な衝動か?)を植え付け、刺客とした。


ということが伺えます。

ただ、宗家や鬼を植え付けるというのが具体的に何を指すのかについての説明はなく、

匂わせるのみに留まっています。


其の参〜閑丸の基本設定?〜

お馴染み過去資料いじり。

『ファミ通ファンブック・サムライスピリッツ斬紅郎無双剣 究極趣味草紙(公式ファンブック)』

{1996年初版発行}にてわたくし、

こんな一文を見つけてしまいました。

声優舞台裏〜声優インタビュー〜における、初代閑丸担当金田美穂さんの項です。

問B 苦労話、失敗談など、ありましたらお聞かせ下さい。

金田さん:アテレコの途中でディレクターに

「閑丸って両親なくして、ちょっと影のある少年って設定なので……」

て言われて。

気づいたらハイになってたんですね。もちろん、また最初から録り直しました。



えええええ!?

ディレクターということは監督と同等というか企画者というか……

いずれにしても、斬サムの根幹に大きく関わってる立場ですよね。

そこからして、閑丸を演じる金田さんに対するこの言葉はほぼ疑う余地はない、と判断できると思います。

◆閑丸について、その成立に関わったスタッフの明言した設定・閑丸は両親をなくしている◆

で、連想したのは斬サムの英語版エンディング。

英語版のエンディングは、見比べてみたところ登場キャラクター12名のうち、

ほとんどが正規の日本版をそのまま訳しただけなのですが、

数名日本版と異なっているキャラクターがいます。

覇王丸・服部半蔵・首斬り破沙羅・そして緋雨閑丸の4名です。

違いを見てみると、

覇王丸:日本版では斬紅郎の娘・詩織に「鬼」を討つことを頼まれるが、
英語版では家族と離散したある少年に依頼されている。


服部半蔵:英語版では「鬼」の討伐の命を受けていたという一文が削除されている。


首斬り破沙羅:英語版では救いの光に導かれ、昇天したかのような文章になっている。
英語圏の人にはキリスト教のイメージが重なり、理解されやすいということか?


そして、閑丸。一番異なっているのは主役の彼です。

以下が英語版エンディングの全訳です。

海外版斬紅郎無双剣ED 緋雨閑丸 日本語訳

お父さん、お母さん、仇はとりました。

もう僕は戻りません。故郷を目にすることもないでしょう。


でも僕の身を案じないでください。僕は強くなりました。

もうひとりでやっていけます。

友の助けがあれば何とか生きていけるでしょう。

どうぞ安らかに眠って下さい。




つまり、以上の事柄から思ったのは、

閑丸の本来の日本版のエンディングは非常に謎めかされ、

ある種演劇の舞台を思わせるような抽象的なものになっていますが

実際の閑丸の、本来の(斬紅郎無双剣時代のスタッフの意図した)設定は

むしろ英語版の方が正しかったのではないか?
 ということです。

が。

続編・天草降臨(もちろん閑丸も続投)におけるスタッフQ&Aでは閑丸に関する項で

「閑丸は、自分の過去が見つかれば、それを探す手段であった剣の道とは訣別する?」

「親に会えれば、きっと普通の少年になると思います。」

となってるんですよ。(サムライスピリッツ天草降臨ファンブック・ゲーメストムックVOL.62 新声社発行より)

こちらのスタッフは、閑丸は親と生き別れている前提で発言していることになりますね。


……。

まー、続編をすべて同じスタッフで作るわけでもないっていうか、そちらの方が珍しいそうですからねぇ。

にしても、基本的な設定でこうも言う事が違うとなると、真面目に考えられていないというか

少なくとも閑丸に関しては(風間兄妹も似た立場にあると言えますが)

旧SNK製作スタッフ側に共通する強固な設定は最初からなかったのではないか? 

というのが結論という気がしてきます^^;



  ネタその2へ

サイトトップ

アイコン・真鏡名ミナ、チャンプル、リムルル製作・桜さやかさん(サイト消滅)