 松本恵〜天草降臨〜 |
前作・斬紅郎無双剣（以下斬サム）時代には荒削りなゲームシステムと対戦バランスが原因か、 どう贔屓目に見てもあっという間に対戦が廃れ、デモが虚しく流れている光景が周囲で見られたため、 おいおい大丈夫かと思っていましたが、続編の発表がありました。 最初に見たのはキャラクターイラストでしたが、リムルルは斬サム時代より幼くなっている感がありましたね。 その印象そのままに、「天草降臨」（以下天サム）をきっかけにリムルルのイメージは とにかく”幼い”の一点が強調されていく傾向になったのではないかと思われます。 あまり詳しいことは知らないのですが、 天草降臨ではドット絵の塗りが斬サムに比べて簡略化されたらしく、 なおかつデザイン的にも子供っぽさが強調されたように見受けられます。 変更点は様々ありましたが、一番にわかるのは声優さんの変更。 斬サム時代はプロの声優・桜井智さん（当時。その後櫻井智に改名）が演じておられましたが、 天サムでは当時子役としてドラマなどに出演していた松本恵さんがリムルルを演じることとなりました。 話がそれますが、当時サムライスピリッツ関連やその他新聞などのメディアにて松本恵さんのインタビューを 見かけたことがあり、前向きで意欲的な人という印象を受けました。 ”ナコルルをも超えたい！”という発言があったように記憶してまして、特にそれが表れていると思いますね。 秘めてねー（お約束） まぁとにかく、実際に子役である松本恵さんのボイスも相俟って、 天サムのリムルルは「元気っ子」が全面に押し出されていたと言えるでしょう。 さらに付け加えれば、斬サムであった修羅・羅刹の区別が完全に消滅しました。 少なくとも、斬サム設定画に描かれた性格の違いが、ファンの間で全く定着してなかったのは明らかでしたし。 ナコルルの二匹目のドジョウとならなかったことがこの一点ではっきりしていましたね。 性格の区別は個人的にどうでもよいとして、少し残念だったのが配色の区別。 斬サムの羅刹１Ｐの紺色がお気に入りだったものですから、 基本的に全部白が基本という、このヤケクソみたいな手抜きっぷりはどうかなと思いました（笑） 好意的な解釈をすれば、白＝雪、氷ということでリムルルのキャライメージの統一に気を使ったのだー！ と言えるかもしれないんですけどねぇ。うーんシンプル。 続きまして、ゲーム上のリムルルを少しおさらいしてみます。 当然のことながら技性能にも多々変更が加えられ、 修羅は斬サムにおいては”気絶した相手でないとまず当たらない追い討ち専用”という、面白いけど使い辛い技だった コンルノンノの出が早くなり、 これと空中ガードが消滅した事により使い勝手のよくなったコンルシラルを主力に闘うキャラに。 羅刹は、これまた前作ではアクセント程度の役割でしかなかったルプシトゥムが 対空・上段下段に打ち分けできるようになり、 連続技にも組み込める超必殺技・ルプシカムイエムシ（トイトイ）を絡めて闘うキャラになりました。 ちなみに双方からコマンド投げが削除されました。 共通の変更・追加要素としては、まず不意打ちがお馴染みの氷の槍を突き出す”エエン・コンル・ノタク（鋭い氷の刃）” となりキャラクターに合ったものになったことと、素手時限定で （天サムでは自ら武器を捨てる”武器捨て挑発”がシステムに追加され、自発的に素手状態になることができました） ルプシカムイウエンサンペコル（凍れる神の悪戯）という技が追加されたことでしょうか。 これは相手に突進していって、転ぶ勢いで攻撃するという実践的というよりは余興的なものですが、 何気にその後、ポリ２作・零でも生き残っており、その意味ではリムルルを代表すると言えるかもしれない技です。 あとは余談など。 天サムは、歴代サムスピ中システム面の充実という点において他シリーズの追随を許さないものがあり、 代表的なものは自ら怒りゲージを溜めることのできる”14連斬”でしょう。 これは一部のキャラは、ある時点でキャンセルして再び連斬へつなぐ事ができる…… 要はいわゆる「永久連続技」「無限段」という側面を持っており、 リムルルも13斬目で相手を凍らせる（前作の投げ技・ルプシテクヌムの名残かと思われます）ところで止めれば 再び14連斬へと持っていけます。 天サムで対戦を楽しんでいたウン年前、 修羅リムルルで遊んでいた管理人は羅刹リムルルの乱入を受けました。 その羅刹リムルルさんは露骨に14連斬キャンセル無限段を狙ってきていたのですが、 レバー入れ連打コマンド入力の”ウプンオプ”（ 途中で暴発させた後ろに管理人の修羅リムルルは回り込み、大斬りでズバッととどめ！ 管理人、心の中の勝利台詞 「対戦で無限段なんて狙っちゃいけないんだよー？ わかったー？」 |
