アスラ斬魔伝


サウンドコメント

まだ今でも信じられません…。私が最初に「サムスピ」を見た時は学生時代、その時には

私がこのゲームのサウンドを手掛ける事など予想もしていませんでした…。

「サムライスピリッツ アスラ斬魔伝」

気が付けば、私がサウンドを担当していました。

さて今回の「サムスピ」ですが、同じキャラクターでも修羅/羅刹によって、より一層性格やデザインが違うようになっています。

たとえばリムルルならば、羅刹は今までの性格通りおてんばで元気いっぱい、

言葉使いもハツラツとしたものだったのですが、

今回新しく設定された修羅の性格はおとなしく、言葉使いもおしとやかになっています。

その他に火月は、修羅の方は前回と同じく熱血で暴れん坊、その上思った事を口にする様な性格なので、

台詞も多くまた乱暴な言葉使いでしたが、今回新しく追加された羅刹の設定は、

炎邪に取り付かれ自分を見失っているという設定なので、言葉らしい台詞はほとんどしゃべらず、

うめき声的な音声を中心にあててあります。

それに、人間離れ?した雰囲気を出す為に発する声を加工し、他のキャラクターと差をつける処理も行いました。

また、背景演出として例えば風が吹くステージではただ風が吹くだけでなく、

絵にない音(風鈴の音等)をあて、次の展開を期待させ、始めは青空だったステージがだんだん暗くなっていく背景演出には、

暗くなったら雷の音を鳴らす等時間の経過をサウンドでも表現しています。

後半に出てくるキャラクターは、キャラクターのテーマ曲を鳴らす等、クライマックスに近づくにつれストーリーを盛り上げる様

サウンド演出を行いました。

前回よりも「サムスピ」の世界観が出てくる様にスタッフ一同で考え、曲や効果音に工夫を凝らし、音質にも力を入れています。

このゲームをあまり知らない方にも、CDだけで十分「サムスピ」の世界観が伝わってくるようになっていると思いますので、

これを聞いた皆さんも、そのように感じてもらえればとても嬉しいです。

みつを




アスラ斬魔伝 (タイトル)

・どうも、ASSHYです。

サムライの曲を書くのは今回がはじめてなのですが、やはり和を表現するのは難しく、従来のサムライのイメージを残しつつ、

かつ新しい要素を取り入れる事はなかなか大変でした。画面の文字や絵が切り替わるタイミングにあわせて曲のほうも変化するようにしたり、

アスラの絵が出てきた時にはアスラの曲をコラージュに一瞬はさむなど、タイトル画面に完全にシンクロするように作ったのですがどうでしょうか。



ASSHY


覇者(覇王丸)


・こんにちはIMOっす、うぃーす♪ みんなからかるいかうり、存在自体かるいなー とか言われつづけて早や2年すぎ。

なにーくそーと思って重量感のある曲に挑戦しました。この覇王丸というやつはとにかく男むさいやつです。

いっつも酒びんもちあるいてて不精ヒゲで着てるものもほとんどボロ布で。

…そういうところににじみ出る彼の存在感が、今回のこのアレンジで あますことなく表現できたのではないかと思っています。

野太く大地を這い回るかのごとき太鼓とベースに、心に直接訴えかけてくる ような尺八。芯の強さと安堵感と、ほんのちょっぴり

トランス感をミックスしたimoimo音空間をお楽しみください。


IMO



風(ナコルル)


・この曲は「村の人や家族を遠くで思いつつも、自然のために闘わなくてはならないナコルルの気持ち」と私が思っている「ナコルル」を

イメージしながら書きました。私の中のナコルルは「風」です。だから今回のタイトルは、あえてそれをつけました。

今までたくさんナコルルの曲をアレンジしましたが、今回は(リムルル同様)自分で決めたテーマにそった曲を書けたと思います。

この曲をきいて、「ナコルル」と「風」をイメージしていただけたらうれしいです。


みつを


雪(リムルル)



・この曲は前回の64「侍魂」からのアレンジです。前回よりもおとなしいくなっているでしょう?

何故かといいますと、「遠くにいるナコルルを想っているリムルル」をイメージしながら書いたからなんです。

「いつも元気いっぱいのリムルルにもこんな一面があるのよ」というのを伝えたかったのです。一番難しかったのは

「おとなしいけど暗くならない」という所です。この曲を聞いてくれた皆さんにはリムルルの想う気持ちは伝わりましたでしょうか?


みつを



真・鮪(ガルフォード)


・ガルフォードの曲って、アレンジする時必ず一度は悩むんだよな。

ガルフォードの曲自体、結構完成されてると思うんだけど・・・

今回は、本来ディストーションで弾くギターパートをアコースティックギターでやってみました。

どうです? 結構ガルフォードしてるでしょ?

幾度となくアレンジされてきたこの曲、今回で何作目になるんだろう…

え!?今回のオリジナル(64版ね)とアレンジで12…13曲目ぇ!!

…でも、いつも陽気なガルフォードには、やはりこの曲でないとね。


YASSUN



鬼唄(斬魔伝)(牙神幻十郎)


・遡ること三年前、私はこの曲を作曲しましたが、まさかこんなに長い期間使われるとは夢にも思っていませんでした。

それに加えてこの変わりよう。YAMAPY_1氏のアクの強い音楽性がこの曲に新たな命を吹き込み再び私の所へ戻ってきた

この曲を聴いた時、脳にかゆみを覚えました。

「こ、これは!!」私の想像を遥かに超えた強力なサウンドがそこにあったのです。この衝撃がアレンジ作業を進めていくうちに

プレッシャーに変わり幾度と無く私を追いつめました。結果、その情緒不安定な所がさらにこの曲に不思議な色を付け加えたような気がします。


たてのりお


流転の黒(色)


・この曲は前回の64「侍魂」アレンジサウンドトラックから引き続きますが、全体的に少しシンプルに、ボーカルの

アンサンブルを生かしながらリアレンジしました。

心を持たない色の女性としての内面を、曲中に投影するようなイメージで、描写してみました。色が心を取り戻したり、取り乱したり、

いろんな部分があって、それに加えて色自身がユガの呪縛から救われるという感覚を、聞く側に伝えることができたらと思っています。


叙情派Kitapy



墨血筆槍(八角泰山)


・覇王丸とは一転して日本のわびさびを前面におしだした八角の曲です。

新キャラということでイメージ作りに相当な時間をかけました。

その結果、詩吟っぽい曲調が一番雰囲気にあうということになり、詩吟の先生に、いろいろとお話を聞くこともできました。

殺された妻と子供への復讐心、彼のもつ独特のしぶさが、物悲しい詩吟風、メロディとあいまって、あなたを揺さぶることでしょう。


IMO


斬魔人(アスラ)


・無機質なリフレインの「なかには、脈打つ鼓動が息づいている。ミニマルを主体とした時の流れは、いつしか忘却の彼方へと過ぎ去ってしまう。

感じるもの全てに繊細かつ、大胆なイメージをもたらす…。

一度こんな感じの曲を、ピアノを中心とした構成で組み立ててみたかったんです。新しい曲を書く時、いつも自分自身に与える

一つのテーマというか、イメージですね。逆にそういうものがないと迷ってしまって、どこへ行けばいいのか行き先がわからなくなるし、

また一度迷ってしまうとなかなかそこからは抜けることができない。でも今回は「曲とキャラクターの兼ね合いが、

うまくイメージできたかな?」と個人的にも、とても気に入っている曲です。ぜひぜひ、みなさん聞いてください。

それでは、これからも最初に感じたインスピレーションを大事にして、いい曲をたくさんつくっていきたいと思いますので…よろしく!


叙情派Kitapy



巌陀羅(斬魔伝)(ガンダラ)


何千体の人間を燻製にし、更に特殊な溶液につけ幾年かすると巌陀羅が誕生するそうでそんないかがわしい生まれ方をするので

生まれてしまうとさぁ大変!!殴る、吠える、振り回す、もう誰にも止められない。全くタチの悪いダダッ子である。

アレンジは、ガンダラの材料となった人々の念や叫びといったものを私なりに解釈した音素材(サンプル)をベースに、

弦やリズムを絡めて迫る恐怖、威圧感を表してみました。

私もダダッ子になる事があるが、理性という物があるので巌陀羅程大暴れしないですんでいる。まあタチが悪いのは変わりないけどね。


YAMA(BOMB)PY−1



傀儡師(ユガ)


・聞きなれない言葉ですが、「傀儡師」(かいらいし=くぐつしともいう)というのをみなさんご存知でしょうか?

前作の64版侍スピリッツをプレイした人にはゆわずもがなですね。

そうです!前作では色、今回はアスラを登場させた人形師ユガのことです。詳しい設定等は他にまかせるとして…。

というのも、傀儡師ユガとアスラと色の3曲には、ある種の関連性をもたせてあるんです。

あくまでも感覚的なものですが、それが一体なんなのかということを、聞く人それぞれに感じてもらえればと思っています。

まずはこの3曲を、いろいろ順番を変えて聞いてみてください。なにかがみえる!かも?


叙情派Kitapy



色彩(エンディング/スタッフロール)


・この曲のコンセプトは、「お祭り気分」です。聴いているだけで楽しくなるような曲にしようと思い、

私自身がとても好きなクラブミュージックに和を融合する事を試みてみました。

タイトル曲の時もそうでしたが、なれない和楽器を表現する事は難しかったのですが作っていくうちに、だんだんいい感じにはまってきて

自分が聴いていても楽しくなる曲に仕上がったと思います。


ASSHY