サムライスピリッツ零・公式ストーリー



漆黒よりなお黒く、虚無の果てなる深き闇。

その渦中。

禍禍しき念が胎動を始めた。

刻まれし鼓動は、目に映らぬ、手で触れられぬ、波となりて闇を漂い、

彷徨の果てに日本へと辿り着く……



時に一七八六年

後の世に言う天明の大飢饉。

その痕跡は今なお癒えることなく、餓えた地に治まりの兆しは差さず。

各地においては、一揆や打ち壊しが後を絶たず、荒廃の一途に拍車をかける。

人々は未曾有の災厄に苛まれ、今日か明日か、いつ尽きるとも知れぬ露命を繋ぐ。


幕府の対応は一向に功を奏さず、

累々たる死屍に埋め尽くされ、死に逝く國を前に

その武将は天に吼える。



「うぬにも聴こえるであろう、國の慟哭が……

國に仇為す徳川の愚物共……うぬらの愚行、決して罷り為らぬ!

決起の刻は来たり!

我、救国の徒なりて、国賊徳川、うぬら全て灰燼に帰してくれようぞ!」


覇を唱えし武将、その名は 兇國 日輪守 我旺


「ますらおよ!

忠国の魂を抱きし、真のますらおよ!

北は蝦夷、南は琉球より、我が元に集えぃ! 我にその魂を示せ!!」



その覇気の所為か、はたまた偶然であろうかーー

己が魂を刃に託し、己が身を武の道に捧げし弐拾四の兵どもが

刻同じくして争いの渦中に身を投じる。



極め逝くその先は、

武士道か、あるいは、修羅道か。





    

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