SAMURAI SPIRITS 十二剣士武勇伝控え 弐


柳生十兵衛  ガルフォード  千両狂死郎


柳生十兵衛



出生の秘密

土佐のしがない武士の子として生まれるが、柳生宗矩に剣の資質を見いだされ、養子となった。

いまや、その剣は宗矩を上回るといわれ、18歳にして幕府に認められ、公儀隠密となった。


修行時代

柳生の名を受けてから、それに恥じないよう血のにじむような鍛錬に励む。

その苛烈さは、宗矩との練習中に左目を傷つけられて失ったことからもわかる。普段は、土佐の竹林で一人修行に励んでいる。




人間関係

実の家族は、豊臣の残党により散りぢりとなっている。

以前、覇王丸とは剣を交えたことがあり、そのときに世の剣豪たちの話を聞いた。

それが、やがて己の腕を試すための旅に出るきっかけとなったのだ。




問1 剣の道についてどう考えている?

「柳生新陰流・改を究めることにある」


問2 この戦いに参加した理由は?

「わが新陰流・改の力を、世に知らしめるためじゃ」


問3 なぜ隻眼なのか?

「わしが10歳の頃、剣術の修行中に、養父によって傷つけられたからじゃ」


問4 柳生新陰流と改の違いは?

「わしは自分の剣技を高めるため、柳生家の昔の文献を調べた。

そしてその中に『新陰流において混戦時には二刀流で戦った』とあるのを見つけ、

これぞわしが求める剣技と重い、取り入れることにしたのじゃ。これが『柳生新陰流・改』じゃ」


柳生十兵衛 基本データ

●流派→柳生新陰流・改

●生年月日→1749年(寛延2年)3月6日

●年齢→39歳

●出生地→日本・土佐

●血ノ型→O型

大和守・虎鉄、助弘

柳生新陰流を極めるため、あえて十兵衛は2本の刀を使う。

その構えは、まさに攻防一体というにふさわしい、恐ろしいものだ。


眼帯

幼い頃、稽古の最中に義父宗矩によって左目を傷つけられてしまった。

そのときの傷跡を隠すためにつけている、十兵衛のトレードマーク。

篭手

腕を守るための武具。

古くは、騎馬戦のために、片手にだけつけていた。

徒歩戦などのため、両手につけるようになった。



右京と並んで、最も武士らしい装束に身をつつんでいる十兵衛。

武士は、やはり袴である。




ガルフォード



出生の秘密

サンフランシスコに生まれた彼は、幼くして父と死別。女ばかり4人の家族に囲まれて育った。

おかげで(?)くだらない噂話や中傷が大嫌い。

船着き場で船員たちの冒険譚を聞くのが好きな子供だった。




修業時代

船員たちの話からジパングの忍者のことを知ったガルフォードは、愛犬パピーとともにジパングへ密航した。

そして、甲賀流の「くの一」のもとで修行し、忍びの術を会得したのだ。




人間関係

サンフランシスコには女ばかり4人の家族がいるが、ガルフォードは家出同然に出てきた。

また、一時期アースクエイクが同門に入ってきたが、すぐにアメリカに帰ってしまった。




ガルフォードスペシャルデータ

問一 剣の道についてどう考えている?

「ヒーローとしての条件のひとつさ」

「ワンワン」


問二 パピーの子供たちの父親は?

「おっと、その質問は勘弁してくれ。ただ、愛と悲劇に満ちたドラマがあったということだけは言っておこうか、なっパピー」

「ワンワン」


問三 ガルフォードがパレンケ・ストーンを斬ったあと、タムタムの村はどうなったの?

「俺の斬ったパレンケ・ストーンは、いわゆる悪の部分のみを斬ったのさ。

だから、本来のパレンケ・ストーンは無事タムタムの村に戻ったというわけさ」



ガルフォード基本データ

●流派→甲賀流+ガルフォード流忍術

●生年月日→1768年12月22日

●出生地→アメリカ・サンフランシスコ

●血ノ型→O型


ジャスティスブレード

正義に燃えるナイスガイ、ガルフォードならではのネーミング。

こいつで、本場仕込みの忍術技を繰り出すのだ。


マフラー

師匠であったくの一から贈られたマフラー。ガルフォードは、これを宝物として大切にしている。


愛犬・パピー

生後間もなく、瀕死の身をガルフォードに助けられた。

その後、今やパピーは立派な母犬でもあり、忍犬でもある。




千両狂死郎


出生の秘密

歌舞伎の座長の子として生まれ、歌舞伎役者として精進してきた狂死郎。この「千両狂死郎」という名前も、病に倒れ、

座長から退いた父親から襲名したもの。そう、狂死郎は、いまや歌舞伎の座長なのだ。



修行時代

狂死郎が、武術家としての修行をするようになったのは座長になってからのこと。

元座長であった父の演技を超えるため、武術を歌舞伎に生かそうと薙刀を倣ったのがそもそものきっかけであった。


人間関係

最大のライバルでもあり、唯一の身内でもあった父は3年前に病死。だが、歌舞伎の一座のみんなに支えられ、

歌舞伎のすばらしさを世に広めるための旅を続けているのだ。



千両狂死郎スペシャルデータ

問一 剣術を始めたきっかけは?

「父の歌舞伎を超えたいがため、剣舞を取り入れたのじゃ」


問二 剣の道をどう考えているか?

「生死をかけた舞台技ぢゃ」


問三 独身?

「まだまだ修行中の身、父を越える舞ができるまで、嫁を貰うことなどできはせんわい」


問四 髪の毛はカツラ?

「企業秘密ぢゃ」


問五 十兵衛、覇王丸については?

「覇王丸? いやさ、豪気なお方よのう」

「十兵衛……、歌舞伎の素晴らしさが分からぬ奴ぢゃ、無念無念」




千両狂死郎 基本データ

●流派→舞闘流歌舞伎

●生年月日→1758年(宝暦8年)12月14日

●年齢→30歳

●出生地→江戸

●血ノ型→B型


赤い髪

はたして、カツラなのか? それとも髪の毛を染めているのか?

その件について、本人は黙していっさいを語らず。


白い肌

全身にくまなく白粉を塗っており、その素肌を見たものはいないという。


ハカマ

超派手で、十兵衛とはまったく対照的な袴。漢字で書くより、カタカナのほうがしっくりくるから不思議だ。


薙刀・世話女房

狂死郎の舞闘流歌舞伎になくてはならない武器。

片時も手放せない、ということから狂死郎がこのように命名した。



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