OAV サムライスピリッツ2 アスラ斬魔伝(1) |
なぜかエニックス(当時)で上下巻で発売された、アスラ斬魔伝のビデオ(DVD化もされてます)。 キャラクターデザイン原案は、サムスピ好きで有名だった (当時同人誌を買ったりはしてないんですが、確かにホビージャパンのアンソロジーシリーズでは描いてましたっけ)七瀬葵さん。 現在の公式ページからはもうサムスピ絵消えてますよね? それはともかく、レビューしてみようと思います。 冒頭。満月を背景に刃の音。しょっぱなから血まみれの死体がたくさん。下手人は幻十郎。 「つまらん仕事だ」とつぶやいているところからして依頼で人を斬ったようですが、全部で15人とはこれまた大仕事。 彼は瓢箪を取り出し酒を飲みます。 そりゃ、ゲーム中みたいにどこからともなくデカい盃を出すわけにもいきませんか(^^;) 崖の上の気配に気付いていた幻十郎。 この場面を見下ろしていたのは、魔人・アスラでした。 俺の仕事を見ちまったとは不運だったな、という幻十郎ですが、アスラはまったく相手にせず 「お前に用はない」と立ち去ろうとします。 おさまらない幻十郎が切りかかり、アスラは七つの武器のうち剣で応戦、それを巨大斧に変えて崖を切断。 アラレちゃんの地球割りというか、星矢映画の炎の剣とゆーか。まぁそれはいい。 すると、闇の中からアスラ目掛けて飛んでくる大量の花札。 これじゃまるでガンビットやんか…。 しかも、一回目と同様刀振りかぶってジャンプしつつ、喚きながら斬りかかって来る幻さん見てると、 自分別の意味で目頭が熱くなってしょーがないのですけど… ここでのアスラがほとんど無言なのに対し、一人で掛け声かけまくりの幻十郎氏。 まー、ポリでの幻さんて「カスがぁ邪魔だぁ失せろぉ!」ってな具合に右翼の宣伝車並にマジやかましかった からこれでもいいのかもしんないけどさ・・・ で、幻さんの刀はアスラの盾にぶち当たって折れました。アスラが剣を振りかざしたところで、オープニング。 アスラ斬魔伝のOP・EDは共に歌は入らず音楽のみです。これは雰囲気いいと思います。 覇王丸・幻十郎・リムルル(修羅)・ガルフォード・ナコルル・色・アスラの順序で登場。 幻十郎の肩にカエルが張り付いてるのはチェック!チェック!要チェックだこんちくしょー♪ (1幻十郎&カエル推進派の主張) ラストのアスラは、本編EDと同じポーズとシチュエーション。黒い翼が生えてくるという描写がぐっときますね。 で、本編が始まると、ナコリム姉妹のチセ(家)に覇王丸が居候してる場面が映し出されます。 10日間も食っちゃ寝飲んじゃ寝しているだけの覇王丸に怒ったリムルル(修羅)は、顔面踏み付け攻撃に。おいおい。 それに怒った覇王丸がリムルルを追い回し、飛び掛ろうとすると泣き出したリムルルの側にコンルが湧いて出ます。 なんか、服部シンゾウ(忍者ハットリくん)の大泣き攻撃を髣髴とさせるよーな…。 で、コンルに追いかけられて攻撃された覇王丸は こんな感じ。ナコりものビデオでは、ヤンタムゥは容赦なく氷柱に封印されてましたけど。 しかしこのシーンの覇王丸、なんつーかこち亀の両さんでも見てるような言動と表情の変わり方だ…。 なんだかなぁ。 家に戻ったリムルルは、なぜか外出する時今まで一度も手にしなかった刀(チチウシ)を持っていった姉ナコルルに思いを馳せます。 そのナコルルはとある沼地で、ママハハに周囲の様子を見させてから会話してました。 この時ママハハに”競争しようか!”とか言って走り出してこけるナコルル、 っていうのはファンの受けを狙ってるんでしょうかね、やっぱり。 伸びナコさん。 個人的にはテンポが悪くて場面を間延びさせてるだけにしか見えないんですが。 すると、目の前の沼に色の姿。呆然とした様子の彼女はそのまま沼に倒れこみ、かけよったナコルルはそれが 誰かを知って驚愕します。「色さん!」 目に入った時に誰だか気付きそうなもんだがな〜とか、水面にうつぶせに倒れたら息が続かないです色さん、 とかどうでもいいツッコミが頭をかすめていきました。水面に倒れこむといったら、どーもドラゴン紫龍(アニメ版)を連想します。 何故にジャンプ系アニメばかりが頭をよぎっていくのか? それは管理人の嗜好が偏ってるから、とかいうズバリ正解はなしの方向で。 一方覇王丸は、川の中に立って刀を振り下ろし、衝撃で水面を断ち割るといういかにもアニメなことをやってます。 川からたくさんの魚が放り出されます。 真の実力者は多少ゴロゴロしてたところで技のキレが落ちたりしないもんだなー、とか 目を電気仕掛け的にキラーンと光らせ、ニヤつきながらひとりごちる覇王丸。両さん決定だなこりゃ…。(ため息) すると、いつの間にかパピィが放り出された魚を食べてました。 自分の食料を横取りされて、刀振り回して怒鳴りちらす愉快な覇王丸さん。さっさと出てこんかい、そこから。 パピィがいるということは当然その飼い主のガルフォードもいるということで、 ちゃっかり覇王丸が採った魚を焼く準備をしているアメリカンニンジャでしたとさ。 ガルフォードが何をしに来たかというと、ユガの復活を知らせるため、 そしてまたユガと通じるようなら色を斬り捨てるため、とのこと。 ここでのやりとりで何故ナコルルを巻き込むようなことをする!と覇王丸に言うガル、 俺もナコルルもいつかは決着をつけなきゃならねぇんだ、という覇王丸。 双方ともそれはそれでカッコいいのですが、設定を了解してる人でないとここのやりとりってちんぷんかんぷんでは。 元から知ってる人しか見ないだろうからいいのか。 あと、ここでのガルフォードは一人称がミーで二人称がユー。…ゲームでもそうだったっけ? ガイジンさんだからってそんな風に表現されると、ヲレ的にはテリーマンとその息子しか思い出さないので なんだかな〜、と。 ついでに場を和ませる目的と思われる、ここでの二人のギャグっぽいやりとりも間延びしてる感じ。 場面変わって、ナコルルは震えている色をどこかの小屋にかくまっています。 そこへアスラがやって来ました。「逢いたかったぞ、色。」 幻十郎の時同様、ナコルルを無視して色を斬ろうとするアスラですが、当然ナコルルが 色を逃がして一生懸命止めようとしますのでバトル勃発となります。 怒りマックスでもないのに、地面から槍出しすぎなアスラ。(ゲームでは怒りマックスで3本出たけど、 アニメでは地面のそこら中から湧いて出ます) ただし、シェドムーサ(矢)が空中に浮いていてアスラの指示で飛んでいく、というのはなかなかカッコよくて良かと。 カムイリムセで防ぎ、アンヌムツベで一気に決着を…とゲーム的戦略を練るナコルルですが、 アスラの超必殺技(武器は飛ばない)である所の”サタナス”に捉えられてしまいます。 首もグッ!と鎖で絞まっちゃったりして、いかにもその系統の人を喜ばせようとするサービスシーンぽいのですが、 つーかそのまま絞めた方が早いだろうがアスラ。 と思うんだけども、トドメを刺そうとした所覇王丸が乱入、旋風烈斬を浴びせますがアスラノーダメージ。 その間にナコルルは色を追います。 こうして書き出してみると、戦闘シーンがかなり目まぐるしく入れ替わってますね。 一方、ナコルルのマントを羽織って逃げている色(見ようによっちゃサービスシーンか?)は回想シーンに突入。 天草、ミヅキ(アニメデビューおめでたう)、ユガ(ここにしか出てこない)、製造中の巌陀羅や ゲームでの没シーンである鎖に縛られ封印されているアスラなどが次々と過ぎり、悲鳴を上げる彼女。 色たん、この巻ではまともな台詞がありゃしません。 覇王丸とアスラのバトルが続く一方、ナコルルは森の中でガルフォードと出会います。 色を斬ろうとしている彼に異を唱えるナコルルですが・・・・・・。 その時、木の上に腰掛けた紫こと羅刹ナコルルが話しかけてきました。 えっ!? ちょちょちょっとちょっとあんた! いきなり出てきて位置づけはなんなの? ガルフォードには見えてんのっ!? と、ちょい混乱した所で下巻レビューに続きます。 |