OAV サムライスピリッツ2 アスラ斬魔伝 〜おまけというか総括〜 |
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ではこちらでは、キャラごとのまとめと全体の感想をば。 ナコルル おでかけバッグという彼女の私物を見ることができる、とても貴重なシーンw それはともかく、描写としては人を傷つけたくないという心と巫女の使命の狭間に悩みつつも アスラに立ち向かう事を選ぶ、というドラマは一応一貫してると思います。 逆に言えば、ウジウジナコルルの始まりというひねくれた見方もできるんですが(^^;) 作画に関しては、個人的には上巻に見どころが多いように感じました。 リムルル 寝てる(ふりしてる?)方も載せてしまったw 見た目は修羅だけど中身は羅刹……かな? 姉さま好きの元気っ子、といういつものリムルルではあると思います。 食べ盛りで馬鹿力の一面を持つ(笑)、というのが追加されてますが。 覇王丸 おなじみ本編の主人公。一言でまとめると、一番大怪我した人(^^;) 前半はこち亀両さん的な三枚目ぽい描写も多いんですが、それなりに見せ場はありますか。 リムルルとのコンビっぷりが結構好きです。 しかしアスラにとどめを刺さなかったり、後半は色にやられっぱなしだったりと 主役がナコルルゆえに結構やってる事は中途半端になってはいますけどね……残念。 それでも存在感はさすが。 ガルフォード 途中で出番がなくなった人(笑)主役はナコルルであるゆえに以下略。 覇王丸といる時はおどける一面がありつつも、ナコルルの前では常に二枚目状態w しかし一人称がミーなのが、気になって気になって仕方ありませんでした(−−;) 一人でキメてるシーンもありましたが、やっぱりパピィがいなくちゃガルじゃないよ!の一念が勝り、 ついついパピィの方が目立ってる場面を選んで載せてしまいました(笑) 色
まともなセリフがほとんどない人(笑) ひらり、ひらりと舞っている感じの戦闘シーンは良。 というかそれ以外の見せ場がまったくないって気もしますが。 まぁラストのシーンは一応ナコルルに感謝というか思う所があったんだねー、て解釈することにしてます。 上の画像ですが、何気にゲーム本編の設定を生かしているシーン、かな。 色が巖陀羅を召還するのに使った札には、ユガの”ウロボロス”の紋章が描かれています。 このページ参照のこと。 アスラ キーパーソン?でありながらも謎の人という本編設定を踏襲…… というかなんというか、あくまで本編だけを見れば ひたすら色を追っかけて斬ろうとしている、ただのストーカーです(滅) しかし説明書の人物紹介には、”ユガの目論見を邪魔するために色を狙う”と書かれてますから (ガルフォード的)正義の立場からすれば、アスラの邪魔をしない方が正解だったんじゃあ? というツッコミが出てきます(笑) ただキャラクターの描写って点では本気で何もないアスラですが (最初無表情だったのが最終的に表情ついたことくらいか。キャラ崩壊とも言うかもw)、 ”七つもの武器を時に応じて召還する”っていうアスラの特性は実にアニメ向き。 戦闘シーンに盛り上がりをつけることは成功してるんじゃないかと思います。 紫(羅刹)ナコルル 本気で意味不明。 サムスピのファンにとっては彼女の存在はデフォルトでも(キャラクターデザインの七瀬葵さんにとってもまた)、 OAVという一本の作品に出てくるためには必要なはずの説明が皆無なので、とにかくわけわかりません。 でも例えばナコルルの姉妹とか、カムイコタンの巫女候補(ライバルみたいな感じ)に位置づけてたとしても それはそれで反発するファン層はあったでしょうけどね。 とりあえず、視聴者完全おいてけぼりキャラであります(笑) ちなみに、所有しているDVDのライナーノートにも羅刹ナコルルの紹介はありませんので、 あまりないとは思うものの、サムスピに予備知識がない人が見たら 「誰だよこれ??」と混乱すること必至と思われます。 ただちょっと興味深いのがリムルルとの絡み。 修羅ナコルルには挑戦的な態度を取る羅刹ナコルルですが、リムルルには笑顔全開でべったり。 この時リムルルに対しては自分のことを”お姉ちゃん”と言ってます。 リムルルはと言えば、かなり態度を硬化させてますが。 この後のナコりもの(DVDにも収録されているイベントでの特別ボイスドラマ)にも ほんのちょっぴりリムルルとレラの絡みがあるんですが、 後にサムライスピリッツ零〜天下一剣客伝でレラ(元ネタ紫ナコルル)にとって リムルルが特別な存在になった背景に、ひょっとしてこのビデオのこの描写があったりして……。 (なかったりして)と思っていたりします。 紫ナコについてのちょっとした考察はこちら 牙神幻十郎 オマケの幻さん(笑)カエルがくっついてるオープニングを入れてみましたw しかし、役割はただのやられ役。 1巻では、覇王丸とガルフォードの間で「幻十郎が斬られた」との会話がかわされますが その後の生死も一切不明という……。 幻十郎ファンの方は、アスラビデオはなかったことにした方がいいかもしれません。 ただアスラとの戦いで、蹴りやパンチも使ってたという荒っぽさが個人的にはいい感じかも^^; まとめ 通して見て思うことは、とにかく説明不足。 設定を了解してないと何がなにやら。というか、していても 紫ナコとかアスラとか、本当にまったく説明がないので引っかかって仕方ありませんでした。 テーマはわかるんですよ。一応。 ただ尺があまりにも短くて、詰め込みすぎな印象。 このアニメアスラが全6巻とかの作品ならまとまったストーリーも展開できたかもしれないし、 ひょっとして風間兄妹も出演できたかもしれない^^; 最初で最後のオリジナルキャスト風間が見れたチャンスだったかもしれないと思うと、あー勿体ない! (しかし、風間兄妹て天サム〜アスラまでまったく独自のストーリー枠で展開して終わってるから 絡めようがなかったかもしれないですね……) 一部のサムスピキャラたちがアニメという表現の中で動き回るのを深く考えずに楽しむなら 細かい設定も生かせてますし、なかなかの作品だと思います。 ……って誉めてないかな?この言い方は(笑) |
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