タムタム 物語りまとめ



※初登場作はこの色

※続投作品はこの色

無色は出場していない作品

歴代公式プロフィール


リリース順 作品全体の物語 時系列 キャラクター別物語
サムライスピリッツ(初代)  暗黒神アンブロジァによって復活した天草四郎時貞の怨霊が引き起こした異変を鎮めるべく、十二人の剣士が島原へ向かう。 サムライスピリッツ零  (公式ストーリーで)タムタムは、ひたすらに広い荒野で、「黒い神に憑かれた」十字槍を使う男と戦う。
 結果、その場に落ちた何かが笑い声のような音を立てて消える。

(オープニングで)シャルロットとミッシェルが乗るフランスの偵察船に積まれた樽に隠れて来日(密航)したタムタム。その時点から、早く探し、助けたい者がいるようである。
 エンディングで、仮面をつけていたタムタムが黄泉ヶ原で倒れていたもう一人のタムタムに走りより仮面をつけさせると、零でタムタムとして闘った者は本来の姿である村の老人に戻った。(グラフィックは『天草降臨』のタムタムエンディングに登場した老人と同じである)
 本物のタムタムは我旺に不覚を取り、仮面のみが村に戻っていたのだ。老人に礼を述べ、タムタムは彼と共に再び樽に隠れた密航で帰路に着く。悪い神の気配は消えず、再来日の予感を覚えながら。
(零に登場した、タムタムに成り代わっていた「タムタム(零)」のプロフィールはこちら) 
真サムライスピリッツ  アンブロジァに仕える魔界の巫女・羅将神ミヅキが甦った。十五人の剣士たちが、ミヅキの本拠地恐山へと向かう。 天下一剣客伝  黒い邪悪な雲が村を覆いつくし、狩に出ていたタムタムは急ぎ村に戻るが、パレンケストーンとタンジルストーンは奪われてしまっていた。タムタムは両宝珠と、姿を消した妹を取り戻すため、神の面をつけて旅立つ。

 機巧兵士おちゃ麻呂と渡り合い、御前試合で妹チャムチャムに”おしおき”したタムタムはエンディングで二つの宝珠を取り戻し、チャムチャムと故郷へ帰る。
 その功績で村は平和になり、村人たちはさらに元気になった。
 その後も世界の破滅的危機を仮面の力を借りて回避し続け、世界の守護神的存在となったタムタムは、仮面の力が彼に及ばなくなった頃戦いから退き、家族と平和に暮らし続けたという。
斬紅郎無双剣  「鬼」と呼ばれる無情にして強力の剣士・壬生月斬紅郎を斃すため、十二人の剣士が立ち上がる。 サムライスピリッツ(初代)  中南米のある村(グリーンヘルという地方にある)は、守り神とされる宝珠パレンケ・ストーンによって禍を逃れていたがその強大なエネルギーゆえに天草に目をつけられ、宝珠は持ち去られてしまった。危機に陥った村を救うため探索に派遣されたのが、村の勇者タムタムだった。彼は目的を達成するまで外してはならないとされる「神の面」をつけ、パレンケストーンを探しあてのない旅に出る。

 エンディングで天草を倒しパレンケ・ストーンを取り戻したタムタムは宝珠の力で村へ帰り、危機に陥った人々を救い、用なしとなった仮面を外すのだった。
(なお、エンディングに登場した幼子ボンゴちゃんの母親はパネマ、老人の孫娘はラーマ(17歳)という名前と明かされている。 キャラフルリスト参照
 ちなみにボンゴちゃんが立てなくなったのも、老人が寝込んだのも、仮面をつけたタムタムを見たのが原因とか。)
天草降臨  天草四郎時貞が光(善)と闇(悪)に分裂し、闇の天草は島原に魔城を建立。十七人の剣士たちが島原へと向かう。 斬紅郎無双剣 登場なし
(ただスタッフ談話によると、なんとかタムタムを復活させようとしたが”世界観の前にあえなく撃沈した”という。)参照
侍魂(64)  人形師に身をやつす魔界のもの・壊帝ユガが復活。十一人の剣士たちがユガの元へと向かう。 天草降臨  村の異変から悪い神の復活を感じ、倒すために再び仮面をつけ日本へ向かったタムタム。

 エンディングで村へ帰還したタムタムだが、二度も仮面をつけたことが原因で倒れてしまう。そこへ登場した老いた村人が守り神ケツァルクアトルに祈り、タムタムは治癒された。
 3ヶ月後、タムタムは妹チャムチャムに「タンジルストーン…なくしちゃった」と告げられる。 
アスラ斬魔伝  ユガの敵対者である魔界のもの・アスラが地上へ現われる。壊帝も再生し、十三人の剣士たちはユガを葬るため立ち上がる。 真サムライスピリッツ  プレイアブルキャラとしては、初代に登場したキャラの中で唯一続投できなかったが、妹チャムチャムのエンディングで、子分のチンパンジーパクパクに変身して妹を手助けしていたことが明らかになる。
 また、チャムチャムの公式ストーリーでは「なんでも願いの叶う不思議なバナナン」を欲しがったチャムチャムに付き添って、ハレハレ山に登っている。
甦りし蒼紅の刃  二十年後。江戸近海の小島に存在する「離天京」を支配する覇業三刃衆を倒すべく、様々な立場の剣士たちが三刃衆の居城「天幻城」へと向かう。 侍魂(64) 登場なし
(ただしガルフォードのステージで観戦するキャラクターの一員になっている)
サムライスピリッツ零  初代の二年前。幕府に反旗を翻した武将・兇國日輪守我旺は魔界のもの”闇キ皇”にとり憑かれた。引き起こされる異変を鎮めるべく、二十四人の剣士たちが戦の場・黄泉ヶ原へと向かう。 アスラ斬魔伝 登場なし
天下一剣客伝  本編の時間軸とは関係しないパラレルストーリーであり、エンディングは基本的に登場キャラクターの望みを叶えたものとなっている。
 枠組みとしては、零の主人公徳川慶寅が主催する御前試合に四十一人の剣客たちが集うとなっている。
サムライスピリッツ閃 登場なし
サムライスピリッツ閃  アスラ斬魔伝の結末の幾つかを無効にした翌年の出来事。
 レスフィーア王国出身の軍人ゴルバが、祖国の再建のため日本は天降藩の鈴姫と前国王の形見のバスタードソードを狙って日本に刺客を差し向ける。ゴルバの陰謀に巻き込まれた剣士たちは彼の居城を目指す。
甦りし蒼紅の刃  登場しないが、プレイアブルキャラの一人乱鳳(らんぽう)の武器「風呼霊(かぜこだま)」の設定画にタムタム(とチャムチャム)らしき人物が登場する。タムタム(推定年齢41歳)は村長となっているようである。


概要

タムタムは初代『サムライスピリッツ』(以下初代)に登場した12人の最古参キャラクターの一人であり、

その後SNKプレイモア時代のリリース作品を含めて4作品に出演した、

サムライスピリッツ(以下サムスピ)2Dゲーム作品での準レギュラーと言えるキャラクターでもある。

特筆すべきポイントとしては、12人の最古参キャラクターで唯一、

続編(第二作目『真サムライスピリッツ』(以下真サム))でプレイアブルキャラクターとして続投できなかったということだろう。

ただし、第四作目『天草降臨』(以下天サム)では3人の復活キャラクターに加わり、その流れか

『サムライスピリッツ零』『零SPECIAL』『天下一剣客伝』と、プレイモア時代にリリースされた2Dゲームでは皆勤賞を達成している。



タムタムは個性派揃いの初代のキャラクターの中でも、異質さにおいて一際目立つ存在である。

彼はマヤ文明の流れを汲むという”グリーンヘル”と呼ばれる地域(または村)の選ばれし勇者なのだが

牙が突き出した赤い仮面をつけ(”神の面”と呼ばれている)、

(仮面の)口から精霊を吐き出す(アハウ・ガブル。地面から上昇するという珍しいタイプの飛び道具である)・

開脚したまま指だけで体を支え回転する(パグナ・ディオス)・

巨大な骸骨を取り出し投げつける(ムーラ・ガブル)などのインパクト溢れる技が数多い。

設定上でも、3m近い長身でありながら体重はわずか50kg台、さらに歴代の男性キャラクターの中で唯一スリーサイズ表記があり

38cmという脅威のウエストを誇り、異様な見た目に反して実は初代で最も若い19歳の青年、と

破天荒さが目立つサムスピキャラクターの中でもインパクト尽くめ、と言えるだろう。



しかしタムタムは、ストーリー上では非常に正統的(オーソドックス)かつ切実な戦いの動機を持つ。

初代のボス・天草四郎時貞が武器としている巨大な宝珠・ガダマーの宝珠は、

タムタムの村では「パレンケ・ストーン」(以下パレンケストーン)と呼ばれており

村の守り神とされる大切なものだった。

天草は暗黒神アンブロジァの手で復活を遂げた後にタムタムの村からパレンケストーンを奪い取り、

タムタムはパレンケストーンを取り戻すべく、儀式を受け神の面を授かり旅立つのである。



初代のエンディングで無事にパレンケストーンを奪還し、村の平安を取り戻したタムタムは仮面を外す。

タムタムは、ノーコンティニュー(ワンコイン)クリアでエンディングが変化する数少ないキャラだが

(というより他にワンコインクリアエンディングを持つキャラは覇王丸しかいない)

その内容は謎に包まれた素顔が見える、というものだった。

覇王丸のワンコインクリアエンディングはナレーションが一言追加されるだけなので

ある意味”お得感がある”と言えるエンディングはタムタムだけ、と言えるかもしれない。

ただしエンディングの素顔は「仮面をつけたキャラクター=美形」という通念を覆すものだったが(笑)



続編の真サムでタムタムは唯一プレイアブルキャラクターから外され

(初代で死亡エンディングを迎えた不知火幻庵は復活という形で続投を果たした)

代わりのように、彼の妹として登場したチャムチャムがプレイアブルキャラクターとなる。

チャムチャムのエンディングで、タムタムは守り神ケツァルクアトルに祈ることで彼女の子分の猿・パクパクに変身し

妹を手助けしていたことが明らかになる。

この時タムタムは仮面をつけておらず、その素顔は初代とは別人としか思えないほどの美青年になっている

(ただし真サムでのタムタムの設定画は、関連書籍で一切公開されていない)。



第四作(時系列的に初代と真の間に当たる)の天サムで(柳生十兵衛・シャルロットと並んで)プレイアブルキャラクターとして復活したタムタムは

悪い神の気配を感じ取り再び来日し、見事異変を解決するがエンディングで故郷に戻った時点で倒れてしまう。

その原因はタムタム自身が「二度モコノ仮面(神の面)ヲ使ッテシマッタ」と言っているが、

その危機はそこへやって来た村人(後に『サムライスピリッツ零』で”タムタム零”となってまだ未熟な面があるタムタムを救う役目を負う)の祈りによって救われた。



タムタムを象徴するアイテムでもある「神の面」は初代の設定によると、”つければ神の加護を授かることができると言われ”、

”一度戦いがおきれば神が降りて来て、代わりに戦ってくれるという”とされているが、

天サムにおいてこの仮面には、複数回つけると命の危機さえ生じる危険なものである、という設定が加わった。

やって来た村人(後のタムタム零)は倒れたタムタムに対し、

「仮面に”生気を吸われすぎて”弱っておる」と発言している。

つまりこの仮面は、つけた人間の生気を吸い取るのである。(””は筆者(管理人)が追加)

(天サムで追加された「自決システム」でタムタムを自決させると、タムタムは仮面に体を吸い込まれて消えてしまい

後に残った仮面は宙に浮かんでケタケタと笑った後ひび割れて落ちる。全キャラでもかなり無気味な「自決」である。)



初代において、(『ギャルズアイランド3』でのみ明かされたささやかな情報ではあるが)

タムタムがエンディングで救った村人達(老人とボンゴちゃん)は、実は仮面をつけたタムタムを見た為に

それぞれ日常生活に支障をきたすほどのショックを受けていたことが明かされている。

村を救う勇者であるはずのタムタムが、村人(の中でも弱者に当たる高齢者や幼児)を脅かす存在になっていたという

なんとも皮肉な事態になっていたのだ。

これが意味するところは、もしかすると「キ真面目」なキャラをおちょくりたくなるという初代開発スタッフの意向なのかもしれないが(笑)(橘右京に対するスタッフコメント参照)

老人やボンゴちゃんがショックを受けた原因は、タムタム本人ではなく彼がつけていた「神の面」であり、

つけた者の生気を吸い取るという特徴からしても、「神の面」と呼称されているとはいえ、

実はむしろ魔に近い存在
と判断した方がいいのかもしれない。

(仮面をつけたタムタムの戦いぶりは、目撃した者に「悪魔の豹の様」だったと言われている(初代リライトストーリー)のもこの推測に対する裏付けになるだろうか。)



そういう意味では、善なる神であるケツアルクアトルを崇拝し尊敬している一方で

力を貸す代わりに生気を吸い取る悪魔的な「神の面」によって戦うタムタムは、

善悪両方を支えとし、勇者として頼られる一方、悪魔やお化けのような存在として恐れられもしている

両義的な勇者と言えるが、彼が悪魔やお化けの側に堕ちることは(少なくとも内面的には)決してない。


まるで鬼のような外見(「神の面」によるものだが)に、どこまでも誠実でまっすぐな精神を持つタムタムは

魔と隣り合わせだが(暗黒神アンブロジァと手の者が暗躍する世界という意味でも、

タムタムは出演していない第三作『斬紅郎無双剣』のボス壬無月斬紅郎のように鬼=単なる大量殺戮者に堕ちかねない危うさという意味でも)

魔そのものにはならない強き者たちが集う『サムライスピリッツ』を、ある意味で象徴している存在ではないだろうか。




関連キャラクター

家族は父サムサム、母ケンタ、妹チャムチャム。妹の子分(ペット?)パクパク。

真サムで妹チャムチャムのストーリーと勝利台詞には祖父(おじいちゃン)が言及されているが、

タムタムのストーリーやプロフィールには存在しない。

ちなみに、真サム関連書籍に収録された初代リライトストーリーの注(※6)によると、

「タムタムは呪術師の家系に生まれ、父親の教育によって村で一番の知識家であった」という。

初代の謎本のタムタムの項では、タムタムの父サムサムは村長となっているが

ゲーム本編の設定ではそういった言及はない。

ただし、蒼紅のプレイアブルキャラクター乱鳳の武器「風呼霊」の設定では、

”南米グリーンヘルのある村から鳥神の像が持ち出され村長の妹が消えた”となっており

(持ち出された鳥神の像が離天京で風呼霊となった)

村長はどう見てもタムタム(「ソンナ…タムゥ~」と発言している)、

”とある離天京内”で眠兎(みんと)と会っている後姿の猫耳女性はどう見てもチャムチャムなので

二十年後、推定年齢四十一歳のタムタムが村長になっているのは間違いないだろう。



天サムでのライバルキャラクターはガルフォード。

筆者(管理人)個人は、初代においてタムタムが勝利しなかった場合

ガルフォードが彼のエンディングでパレンケストーンを破壊してしまう所からそうなったのではないかと推測しているが、

当時は”橘右京と千両狂死郎”と並んで意味不明な組み合わせと言われていた。

天サムのガルフォードエンディングでは、ガルフォード(というか飼っている忍犬のパピー)に救われたタムタムは感激しガルフォードを友と呼ぶが、

ガルフォードはタムタムが天草から取り戻したらしいパレンケストーンをまた破壊しようとする。

タムタムは最初懇願し、次に宝珠を奪って逃げ出すがガルフォードはタムタムを追わず見逃す。

(ただしこの後、パピーの3匹の子犬たちがタムタムから宝珠・愛刀・仮面を奪っている)

プレイモア時代の『天下一剣客伝』では、タムタムとガルフォードにはこれを踏まえた友好的?なCPU戦での挑戦台詞がある。 参照1 



天サムの相関図によると、タムタムを生理的に嫌っているのが柳生十兵衛だという。

タムタム自身がその事を知っているか否かは不明。

タムタムの村から、守り神とも言える宝珠パレンケストーンを奪ったのが、初代のボス天草四郎時貞。

パレンケストーンは、続編の真サムでボスの羅将神ミヅキが力を蓄えるために創りタムタムの村に置いて行った物である事が明かされた。



リリース順的に、天サム以降の作品でタムタムにとって重要な関連キャラになったのが(グリーンヘルの)村の老人である。

何者かはゲーム中でも設定でも明かされず、名前も明らかになっていないが

天サムでは神ケツアルクアトルに祈る事でタムタムの命を救い、

零ではボスの兇國日輪守我旺に不覚を取ったタムタムを救うため、仮面をつけてタムタムに成り代わり戦う。

さらに剣サムでも、今度は猿のパクパクに変身してチャムチャムの手助けをしている。参照

非常に使い勝手のいい、というよりむしろ何でもありの便利屋キャラとなっている(笑)





『ALL ABOUT真サムライスピリッツ下巻徹底攻略編』収録の「真サムスピ開発チームロングインタビュー」P231では

演出担当Y.Y(サイガアンテロープ)氏がユーザーへのメッセージで「今回の(チャムチャム)エンディングにでてくるタムタムの素顔は、

本当の顔じゃないんです。前作のときの顔が本物なんです。」と発言しているが、

その後天サムで少なくとも普通の顔かたちになってるのを見ると、このメッセージはなかったことにされたようである(笑)



    

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